プレスリリース
2004年8月19日
国際環境NGO FoE Japanは、8月18日、米国系コーヒーショップチェーンの最大手、スターバックスコーヒージャパン株式会社に対し、店内における使い捨て容器の使用をやめ、リユース容器に切り替えるように求める要望書と公開質問状を提出しました。
近年国内で急激に増加している米国系コーヒーショップチェーンでは、紙コップに加え、冷たい飲み物は、プラスチックの使い捨て容器で提供されています。これは、従来のファストフードチェーンも行っていなかった石油資源の浪費であり、地球温暖化を促進しています。特にその最大手で現在国内に500店舗以上に急成長しているスターバックスコーヒーは、若者の圧倒的人気から、使い捨て文化のファッション化も懸念されます。
こうした状況において、FoE Japanは、
1) 環境負荷はリユース容器が最も低い(LCA比較)
2) ユーザーは使い捨て容器を望んでいない(FoE Japanによる消費者アンケート結果)
3) 海外の同チェーンや国内同業者はすでにリユース容器に転換している
(韓国のスターバックスコーヒーでは冷たい飲み物用のグラスも導入、日本ではドトール系のエクセルシオールカフェが、2002年のFoE Japanらの提言を機に店内では全面リユースに転換)
などの観点から、スターバックスコーヒージャパン株式会社に対して、店内では全面的にリユース容器に転換することを求め求めるキャンペーンを7月16日より展開中です(〜9月30日まで)。
キャンペーンでは、インターネットでスターバックスコーヒーを利用している人々から同社にあてたリユース容器への転換を求めるメッセージを集め、店舗においても店員にリユース容器に入れてくれるように求めるメッセージカードを手渡しています。これまでに同社の愛用者から、株主、アルバイトなど、幅広い人々から、メッセージが届いています。
8月18日、FoE Japanは、同社広報部を訪問し、この日までに集まったメッセージ(122通)を届け、「店内における使い捨て容器からリユース容器への転換を求める要望書」と公開質問状を提出しました。同社は、キャンペーンの趣旨を理解し、8月31日までに公開質問状に回答することを約束しました。
FoE Japanは、廃棄物問題に関して、特に発生抑制の観点からの提言活動「脱・使い捨て社会プロジェクト」を展開しており、今回のキャンペーンでは、持続可能な社会に貢献する企業として環境方針を掲げている同社が、ユーザーの声をいかに反映していくか注目しています。
・ 店内における使い捨て容器からリユース容器への転換を求める要望書
・ 公開質問状
お問合せ: 国際環境NGO FoE Japan
脱・使い捨て社会プロジェクト 瀬口 亮子
〒171-0031 東京都豊島区目白3-17-24 2F
Tel 03-3951-1081 Fax 03-3951-1084
E-mail: seguchi@foejapan.org
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