FoE
Japanは、2004年夏より、スターバックスコーヒージャパンに対し、店内では使い捨て容器でなくマグなどのリユース容器で提供するよう働きかけてきました。
これに対し、スターバックスコーヒージャパンは、リユース容器のほうが、環境負荷が少ないことを認識しており、まずは温かい飲み物を紙コップから原則マグカップに切り替えていきたいとの方針を明らかにしました。
FoE Japanは、2005年12月、都内31店舗において、店内での温かい飲み物についていずれの容器で提供するか調査を行いました。その結果、1年前の調査時に比べ、マグで提供する店舗が大幅に増えていました。
調査期間:2005年11月16日〜12月13日
調査対象店舗:都内のスターバックスコーヒーから任意の31店舗
調査員:スターバックスコーヒー愛用ボランティア8名
調査方法:1)温かい飲み物(本日のコーヒー以外)オーダーし、出てきた容器を確認
2)なぜその容器で出したのかを店員に聞く
調査結果
調査中にマグで提供した店舗
八重洲アーバンスクエア店 | 八重洲地下街店 |
京橋駅前店 | 日本橋2丁目店 | 銀座柳通り店 |
有楽町ビル店 | 九段下店 |
亀戸エルナード店 |
渋谷2丁目店 | 中野通り店 |
以上31店舗中9.5店舗(30%)
*2人の調査員が別々のカウンターでオーダーしたところ、片方はマグ、片方は紙コップだった店舗は0.5とカウントした。
1年前の調査では、マグで提供した店舗は20店舗中2店舗(10%)だったことと比べると、リユース率は大幅に伸びた。
ユーザーの要望にスタバ店舗も気づき始めた
スターバックスコーヒージャパンでは、本社から各店舗に望ましい方針を示してはいますが、どの容器を使用するかの最終的判断は、店舗で店員が行っているのが現状です。そのような中で、ユーザーは本当はどちらの容器で飲みたいのか、気づき始めた店舗が増えてきたと言えるでしょう。
ヒアリングを行った銀座マロニエ通り店では、従来から注文時にマグカップと紙コップのいずれにするか希望を聞いていたそうです。店内で飲む客の大部分がマグカップを希望するため、今年からマグカップの在庫を大幅に増やしたことで、「温かい飲み物は原則マグで提供」が実現しました。洗浄のための運搬が大変なのでは、との質問にも、店員さんは、「お客様にくつろいでおいしく味わっていただけることが一番うれしいので」と笑顔で答えてくれました。こんな店舗がもっと増えるように、あなたの近くのスターバックスの店舗にも働きかけてみましょう。
そして、温かい飲み物の次には、冷たい飲み物もリユースのグラスで飲める日が早く来るよう、スタバの愛用者は待っています。
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