スターバックスコーヒージャパンは、FoE
Japanに対し、2004年8月末の公開質問状への回答やその後の会合において、「リユース容器の推進に向けて努力する」方針を明らかにしました。
そこでFoE Japanは、スターバックスはどのくらい変わったのかを確認するために店舗調査を行い、また比較のために他のコーヒーショップチェーンでも同様の調査を行いました。
調査実施期間: 2004年11月1日〜12月31日
調査対象チェーン: スターバックスコーヒー、タリーズコーヒー、ドトールコーヒー、
エクセルシオールカフェ、セガフレード・ザネッティ の5チェーン
(ボランティアメンバーが最もよく利用するチェーン・ベスト5)
調査方法: 店内で飲物を注文し出てきた容器を記録。
調査参加者: FoE Japanボランティア10名(20代〜30代男女)
店内におけるリユース容器使用率調査結果
順位
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チェーン名
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リユース率
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店舗数
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寸評
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ホット
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アイス
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1
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ドトール |
100%
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100%
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10
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さすがは日本のコーヒーチェーンの王者。ホットもアイスも100%リユース容器。 |
2
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エクセルシオールカフェ |
100%
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50%
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10
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以前の使い捨てから原則リユースに転換。しかし一部ではアイスにプラを使用していた。 |
3
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セガフレード・ザネッティ |
100%
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20%
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5
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味にこだわりホットは100%陶器。アイスはプラが主流だがグラス使用も1店あり。 |
4
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スターバックス |
10%
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0%
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20
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変化を期待していたが、依然として使い捨てが主流。2店舗がホットは原則リユースを実施。本日のコーヒーなどドリップ系のみ原則マグの店舗は約半数。 |
5
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タリーズ |
0%
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0%
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10
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100%使い捨て。そもそも店にマグもグラスも置いてない。紙コップ2枚重ねて出す店も。 |
スタバの進歩はまだわずか
多くの愛用者に参加していただき、本社へのEメールアクションに加え、全国の店舗で「マグに入れてください」カードを渡すアクションを開始して約半年。全体的にはまだまだリユース容器への転換は進んでいませんが、注目すべき展開はありました。
東京・九段下店では、店員の方が、FoE Japanのキャンペーンに賛同したことをきっかけに、店内で提供する温かい飲物は、全面的に紙コップからマグカップに変更しました。「店内でお召し上がりですか?」と聞かれ、「はい」と答えれば、必ずマグで提供されます。冷たい飲物には従来通りプラスチックの使い捨て容器を使用していますが、フラペチーノの丸い大きなフタについては、「フタはおつけしますか?」と質問し、いると答えた人にだけつけます。ほとんどのお客さんが「いらない」と答えるそうです。また、東京急行大井町駅店でも、同様に温かい飲物はマグで提供していました。
これらの2店の店舗設計、オペレーション状況から見ると、少なくとも温かい飲物のマグへの全面転換はほとんどの店舗で可能と考えられます。また、実際、ドリップコーヒーに関しては原則マグで提供している店舗も多く、これを温かい飲物全部に拡大することがまず第一歩でしょう。
スターバックスコーヒージャパン本社では、全国のどの店舗がどのような容器で提供しているのかを現在調査中です。2004年12月のFoE
Japanとの会合で、今後はりユース容器への切り替え状況を定期的に報告することを約束してくれました。
愛用者の皆さんも、ぜひご注目ください! |