私の家は、環状7号線に近いため防火上の理由で木造が許されず、鉄骨・軽量コンクリートの家です。従って屋上が平坦な「陸屋根」です。先日、ここに「5kw」の太陽光パネルを南向けに傾斜させて並べました。傾斜角度は30度が理想的ですが、台風などで煽られることを警戒して、20度の傾斜としました。そのための鉄骨製の架台を作りました。築15年の既築の建物なので、架台は屋根に固定することができず、載せただけですが、自重で大丈夫とのことです。我が家はこれで立派な「太陽光発電所」です。
太陽光発電はkw当り単価が火力発電などに比べ数倍高くなります。kw当りの初期投資が大きいためです。初期投資を回収するのに、現行の日本の電力料金制度ではざっと30年掛かります(ドイツでは最近制度が変わり、10年程度で回収出来るとの話もあります)。
従って、借金してまで太陽光発電を取り入れる必要はありませんが、銀行などにお金が眠っている方は、銀行の金利はゼロに近い訳で、それよりは毎月の電気代節約で年間3%の利子を稼ぐ方がましだとは思いませんか?
いざ発電所が稼動を始めると、電力量計が気になります。東京電力から電気を買うのではなく、東京電力に電気を売って儲けたいと言う気持ちになるのです。そのために家の中の要らない電気をやたらに消して回ったり、テレビをこまめに消したり、待機電力を止めたり、結果的に省エネをやっているのです。
個人の家では、kw単価が安いと言われる風力は、基礎工事やスペースの点で無理です。炭酸ガス排出を抑制するために、個人ベースでできるささやかな社会貢献を、太陽光発電所を設置する事で、やってみませんか!
(FoE Japan 代表理事 岡崎 時春)