【日程】 (詳細は調整中です。変更になる可能性もございます。)
日付
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スケジュール |
宿泊
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9/1(水) |
朝: 成田発 フランクフルト経由
夜: フライブルク着
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フライブルク |
9/2(木) |
午前: エコステーション見学、今泉みね子氏レクチャー
午後: BUND南ライン上流支部
夕刻: BUNDエンディンゲンローカルグループ訪問、交流会
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フライブルク |
9/3(金) |
午前: フライブルク廃棄物処理会社
午後: サッカースタジアムの太陽光発電見学
ヴォーバン地区見学
夕刻: フライブルク近郊の町へ
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フライブルク近郊
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9/4(土) |
午前: 市内見学など
午後: 自然散策、交流会 |
フライブルク近郊 |
9/5(日) |
午前: ベルリンへ移動
夕刻: ホテル到着 |
ベルリン |
9/6(月) |
午前: 連邦環境省訪問・レクチャー
午後: ラントホフ・プロジェクト(エコ住宅)の見学
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ベルリン |
9/7(火) |
午前: BUND(FoE
ドイツ)を訪問、レクチャーと意見交換
午後: 連邦議会議事堂視察
夕刻: 自由行動 |
ベルリン |
9/8(水) |
午前: ベルリン発 フランクフルト経由 |
機内 |
9/9(木) |
朝: 成田着 |
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【主な訪問先・内容】
☆は、2010年度訪問予定
●フライブルク(2002〜2009)
・今泉みね子氏(翻訳家・環境ジャーナリスト)によるレクチャー ☆
東京生まれ。国際基督教大学教養学部自然科学課卒業。1983年より86年までドイツ・フライブルク大学留学。90年よりフライブルク市に住み、ドイツ語・英語の著作物ならびに、ドイツ語圏をはじめとするヨーロッパの環境政策に関する調査、執筆、講演に従事。
主な著書: 『ここが違う、ドイツの環境政策』(白水社)、『みみずのカーロ』(合同出版)
『フライブルク環境レポート』(中央法規)等。
主な訳書: 『環境にやさしい幼稚園・学校づくりハンドブック』(中央法規)
『環境マネジメントによるコスト削減』(白水社)、『ソーラー地球経済』(岩波書店)等。
・ BUND(ドイツ環境自然保護連盟・FoEドイツ) 南ライン上流支部 ☆
BUNDは、1975年、反原発運動の高まりとともにバーデン=ヴュルテンブルク州の既存の自然保護団体が統合して設立された。1913年創立の伝統あるバイエルン自然保護連盟など地域の団体を次々とメンバーに入れながら拡大し、ドイツ最大の環境団体に成長した。現在会員数は約37万人。エネルギー、廃棄物、自然保護、交通、教育など各分野で活動し、国や地域の環境政策に多大な影響を与えてきた。
1989年よりドイツのメンバーとしてFoEインターナショナルの一員となり、国際的な共同プロジェクトでもリーダーシップを発揮している。
フライブルクには5年前までバーデン=ヴュルテンブルク州支部が置かれていたが、州支部は州都のシュタットガルトに移転。今回訪問する南ライン上流支部は、その下の地域支部にあたり、フライブルクを中心に80キロ四方を管轄。40のローカルグループを持つ。
事務局長アクセル・マイヤー氏は、地元エンディンゲン郡の議員(緑の党)でもあり、地域のごみ焼却場建設問題でも活躍した。
・ エコステーション、ビオガルテン ☆
フライブルク市の環境教育施設。運営はすべてBUNDが任されている。
ドーム型の建物は、地元産の木材を使用し、屋上緑化、太陽光パネルを設置。建物自体がエコロジカルな建築の見本である。地元の学校の生徒や一般向けに様々なプログラムを提供。
・ ヴォーバン地区 ☆
1992年、フライブルク市南端の38ヘクタールのフランス軍基地跡「ヴォーバン」がドイツ連邦に返還され、フライブルク市は連邦からこの地区を買い受けた。
これをきっかけに、この地区を持続可能な地区のモデルにしたいと願う市民が、1994年、NPO「フォーラム・ヴォーバン」を設立。この地区の開発が市民参加ですすめられた。交通、エネルギー、建築における様々な試みを地区内に見ることができる。プロジェクトは現在も進行中。
・ ヘリオトロープ、プラスエネルギー住宅 ☆
有名なエコ建築家、ディッシュ氏の自宅は、太陽に合わせて回る家。彼の手がけた大規模な住宅地が消費するエネルギーより生み出すエネルギーのほうが多い「プラスエネルギー住宅」。 ヴォーバン地区に隣接している。
・ 市民共同発電所 (ドライザムサッカースタジアム) ☆
FESA(レギオ・フライブルク・エネルギー&ソーラー振興協会)による市民出資の太陽光発電プロジェクト。無料で屋根を提供してくれる企業の屋上に太陽光発電装置を設置し、市民にその所有権を分譲する。市民は一口(500W分)5000ユーロ程度で好きなだけ購入し、発電した電気は電力会社に売電、出資者は配当を得る。中でも地元の人気プロサッカーチムSCフライブルクのスタジアムに設置した施設は、チケットを優先的に入手できるなどの特典もあり、出資希望者が殺到した。何より市民への教育効果は高い。
・ ソーラー・ファブリック
1996年にフライブルクで誕生したソーラーモジュール会社。市内の工場は、南面一面に太陽光パネルとガラスが取り付けられ、この太陽光発電と菜種油のコージェネレーションで100%ゼロエミッションを実現。同社は、現在ドイツ国内の太陽光パネルのシェアの20%を占め、フライブルクのソーラー産業の中心的存在。
・ クラインガルテン
日本でいう「市民農園」に近いが市民が週末を楽しむ庭。フライブルク市内に16箇所あり、利用者による団体が運営。1区画の広さは120平方メートル程度で小屋を建ててもよい。
・ 森の幼稚園
固定の園舎を持たず、どんな天候であっても森の中で半日をすごす形式の幼稚園。デンマークではじまり、ドイツでも90年代に広がり全国に150以上ある。その多くは親たちがつくった団体が運営している。森という広い空間で思う存分遊んだ子どもたちは、身体も精神ものびのび成長し、観察力、創造性、思いやりなども養われる。
・ リサイクリング・ホフ
ごみ処理センターに隣接するリサイクルセンター。市民がビン類、紙類などのほか、不要な家具や電化製品、台所用品を持ち込み、使えるものは決まった日に販売される。同様の施設は市内にもう2ヶ所ある。
・ スーパーマーケット、エコショップ
ふつうのスーパーでも裸売り、量り売りは当然。店内にはリターナブルびん返却機があり、デポジットが戻ってくる。エコスーパー、エコショップは、商品もエコロジカルなもののみ。
・ 有機農家Pilweri
フライブルクとスイスのバーゼルの間にあるミュールハイムという町(フライブルクから30km)で農業を営むデメターの認証を受けた農家。フライブルクの大聖堂広場に野菜などを販売にやってくる。農薬は全く使用しておらず、肥料はコンポスト堆肥、牛糞を使用。4年間野菜を栽培したらその後2年間はクローバーや豆を栽培して定期的に土を休ませ、土の改良を行っている。
・ フライブルク中央駅 ソーラータワー
「フライブルク・ソーラー経済圏を掲げるフライブルク市の入口にそびえるシンボル的なビル。
南面には、19階分にわたってソーラーパネルが組み込まれている。
・ モービル(駐輪場)
フライブルク中央駅と路面電車が交差する交通の要に立つ木材をふんだんに使ったドーム型の建物。1000台の自転車を駐輪できるとともに、公共交通機関、徒歩、自転車など「環境にやさしい移動手段ミックス」を振興するための情報センターでもある。ここでレンタサイクルを借りることができる。
・ フライブルクの公共交通機関 ☆
フライブルク市および周辺のエンディンゲン郡など2300平方キロメートルの地域内でほとんどすべての公共交通(鉄道、路面電車、バス)に共通して使用できる地域定期券(レギオカルテ)は、自動車利用者を公共交通機関にシフトさせ、車の数を減らすことを目的で導入された。誰が使ってもよいので、ツアー中はホテルが貸してくれる。
・ ホテル・ヴィクトリア ☆
太陽光発電、バイオマスによるコジェネレーション、個別包装の排除等の取り組みで、環境にやさしいエコホテルの認証を受けている。ホテル内のエコツアーもしてくれる。
・ 市庁舎
フライブルクの旧市街にある市庁舎は、16世紀の貴族の館を改築した見事な建築。環境関係の部署は市内の他のビルにも分かれている。緑の党の市長。
・ フライブルク大学
哲学者ハイデッガーが教鞭をとったことでも知られるこの大学は、1457年設立、ドイツで3番目に古く、自然科学を中心に15の学部を持つ。学生数は2万3000人。学内唯一のコーヒーの自動販売機は、カップがデポジット式。
・ フライブルク市環境局廃棄物課
・ ミュンスター(大聖堂)と朝市
フライブルクを代表する大きな搭。12世紀末に建設が始まり、1520年に完成したゴシック建築の大聖堂。ミュンスター前の広場では、日曜を除く毎日、朝市が開かれ、市民や観光客で賑わう。
・ フェ-リエンヴォーヌング
Ferien Wohnungとは休暇用の住まい。休暇の長いドイツ人は、休みを1つの場所でのんびりと過ごすことが多い。特に農場にあるフェ−リエンヴォーヌングなら、とれたて野菜や新鮮な牛乳が味わえたり、農作業体験ができたりという自然満喫の滞在ができる。農家の現金収入としても役立つ上、主との交流も楽しみのひとつ。
・ シュタウフェン環境保護市民団体
ホームステイの受け入れ団体。 会員の一部はBUNDの会員でもある。1986年のチェルノブイリ原発事故をきっかけに発足。シュタウフェンもすぐ近くにフランスの原発があり、他人事ではなかった。原発の問題から、省エネ、代替エネルギー、ワインの有機農業、水の問題と活動を広げ、現在はグローバルな問題にも取り組んでいる。
・ シュタウンティンガー総合学校
省エネのコンサルティング会社「エコワット」と契約(コントラクティング)を結び、父母からの投資によって集めた財源で設備投資を行う省エネと、フライブルク市の50/50(フィフtィ・フィフティ)プログラム(省エネによって節約した光熱水費の半分を学校に還元してもらうプログラム)の組み合わせにより、財政的にもCO2削減にも大きな成功を収めたモデル校。年間25万ユーロかかっていた光熱水費を10万ユーロも削減。生徒数約1200名。
●ゲンゲンバッハ(2005、2009)
歴史的な木組みの家々が残る、黒い森の丘に囲まれた小さな街。周囲にはぶどう畑が広がり、世界一大きいアドヴェントカレンダーで有名。
・ 黒い森
ドイツ南西部に広がる針葉樹林。森を愛するドイツの自然保護運動の源。
・ 有機農業体験と交流会
●ベルリン(2003〜2009)
こちらをご覧ください。
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