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ニュース ニシコククジラ顧問団、サハリンIIに懸念を表明
 

2008年6月16日 

ニシコククジラ顧問団は14日、第四回会合の内容をまとめたレポートを提出した。


(FoE Japanの翻訳)

サハリンクジラ専門家パネル、事業者の過失を指摘
(出典:Dow Jones Newswires)

6月14日ロンドン−ニシコククジラ顧問団は6月13日にレポートを発表し、サハリンII石油・天然ガス開発事業が、絶滅が危惧されるニシコククジラの保護に対する全ての提案に沿っていないという、かねてからの懸念を明らかにした。このニュースは、ガスプロム社を筆頭株主として、ロイヤル・ダッチ・シェル社を第二の株主とするロシア極東における同事業を管理するサハリン・エナジー投資会社(SEIC)の融資を困難にする可能性がある。

SEICは国際協力銀行(JBIC)から50億ドルを越す融資を受ける決定が近いとされている。ニシコククジラ顧問団は、2004年、この希少なクジラを保護する措置に関して提案するため、シェルによって任命された。しかし、ウェブサイトに掲載された最新のレポートによると、顧問団はSEICがクジラに衝突する可能性のある船舶の低速運転の提案に沿う意思がないことに危機感を表した。レポートは他にも、同事業が騒音モニタリング機器の配備を遅らせ続けていると指摘し、その妥当性を非難している。さらに、油流出対応計画の一部はロシア政府の承認を得てすらいないとも指摘する。

「銀行はこれらの(顧問団の)合理的な提案に従うことは融資の条件であると言っており、SEICもそれに従うことを健康、安全、環境社会行動計画で約束しているので、これらの批判は重要である」と環境団体Pacific Environmentの政策部長であるダグ・ノーレン氏は指摘する。

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