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アニワ湾への土砂投棄及びパイプライン建設についてのJBIC宛レター
平成17年3月25日

国際協力銀行
資源金融部長 小川 晃 様
資源金融部第2班 課長 会田 守志 様
環境審査室第1班 課長 高岡 洋文 様


サハリンU石油・天然ガス開発事業 アニワ湾への土砂投棄及びパイプライン建設について


拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

サハリンII石油・天然ガス開発事業に関して、現地のNGOより以下のような情報が入って参りましたので、貴行に事実関係をご確認いただき、サハリンエナジー社(SEIC)に対してこうした行為を即刻止め、見直すよう要請するなど、適切な対応をお取りくださいますようお願い申し上げます。

アニワ湾への土砂投棄について
 SEICは、今年3月、4月にあらたに浚渫土砂をアニワ湾に投棄することを計画しており、その投棄予定量は、併せて240万?に達すると聞いております。SEICはこの件に関して、ロシアで義務付けられているパブリックヒアリングを開催していません。コルサコフの行政や市民はアニワ湾の漁業資源に大きな影響を及ぼすことを懸念しており、この行為に強く反対し、土砂投棄を止めるように求める決議文をSEIC、ロシア政府、サハリン州政府に対して提出し、現在も引き続き署名を集めているとのことです。

 北海道の漁業関係者もまたアニワ湾への土砂投棄の漁業への影響を懸念していることは、すでにご承知のことと存じます。2003年10月にSEICが初めて土砂投棄を行った際、日本の漁業関係者は、その事実を数ヶ月も経ってから知らされ、非常に憤慨したことは、新聞でも報道されました。

陸上パイプラインの建設について
 今年2月にサハリン環境ウォッチ及びワイルドサーモンセンターがSEICの専門家と会合を持った際、パイプラインが、120河川のサケの産卵場所を直接横断する計画があることが分かりました。この行為はロシアの法令 "Demands to prevent of death of animal world during industrial process and exploration of transport system, pipelines, communication and electric lines(#997/1996年)" に明らかに違反していると考えられます。


以上のような行為による漁業資源や海洋生態系への影響は計り知れず、サハリン及び日本市民にとって非常な脅威であると考えます。本件に関し、事実関係の確認と貴行の対応、そしてSEICの対応について、早期にご回答をいただけますようお願いいたします。

敬具

コピー送付:
財務省国際局参事官 石井 菜穂子様
財務省国際局参事官室 中野 滋明様


  
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