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写真1
アイ川の低地の完全に土壌植生回復された斜面(左側壁、504.8地点)。
あらゆる斜面安定化方策が十分に講じられ、侵食及び地滑りが起きていない。
2008年9月にこの地に天然資源省のユーリ・トルトネフ大臣が来訪し、サハリン2プロジェクトのパイプラインは模範的であると評した。
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写真2
アイ川の低地斜面の地下排水出口(504.8地点)。
斜面には、地下水の出口があり、敷設された排水システムが土壌の湿潤化及び液化を予防している。
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写真3
フィルソヴォから北に向かう峡谷上部の発生しかけの侵食(483.4地点)。
斜面全体が多数の侵食裂溝で刻まれている。
一時的水流の河床はジオジュート(geojute)が敷き詰められているものの、この処置では十分でない。生物学的(バイオ)土壌植生回復(肥沃土及び草)がない。
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写真4
プリモルスカヤ川から南に向かっての長さ約25mの大きな侵食溝及び多数の侵食裂溝(482.9地点)。
小川の川床は、他の同様の区画で行われているようなジオジュートでの強化がなされていない。バイオ土壌植生回復がなされていない。
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写真5
プリモルスカヤ川の南20mにあるパイプライン回廊の東側の地下水出口(482.6地点)。
湿った土壌はプリモルスカヤ川の方向へ崩れ落ちている。
地滑り防止策は施されておらず、バイオ土壌植生回復は極めて不十分であり、斜面を安定させることができていない。2007年11月にここで地滑りのため、埋設石油パイプがむき出しになった。
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写真6
プリモルスカヤ川の川岸(482.6地点)。
沈泥遮蔽シールドの前に溜まった泥土の塊。
多くの所で布は引き裂かれるか、土壌により地面へ押し潰されている。強雨の場合には、泥土は川へ流入し始める。
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写真7
前掲2枚の写真と同じ場所。
プリモルスカヤ川の右岸のゆっくりと崩れ落ちる土壌。液化した塊に圧されて監視所のカソードシールドのポールが引き抜かれた。
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写真8
クラスナヤ川の右岸、460.4地点。
石の盛り土及びゲオジュートは、崩れ落ちる土壌を支えきれない。斜面の有効な排水及び全体をカバーするバイオ土壌植生回復が不可欠。
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写真9
クラスナヤ川の右支流の左岸の小規模な地滑り(461地点)。
排水及びバイオ土壌植生回復を含めた斜面の安定化のための本格的な対策が必要。
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写真10
クラスナヤ川の右支流の右岸での地滑り発生(461地点)。
斜面は地下水の広汎な湧き出しと土壌安定化策がなされていないことから崩れ落ち始めている。この地滑りの規模は、約20×30m。川の両斜面には、バイオ土壌植生回復がなされていない。
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写真11
クラスナヤ川の南へ向かう右側の支流での地滑り(461.7地点)。
この場合、地下水の湧き出しがあり、排水がない場合、川岸に敷き詰めたゲオジュートのような方策や沈泥シールドが地滑り予防に資さないことは、はっきりと見て取れる。ここでは、草はほんの僅かしかなく、地滑りを予防しきれない。
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写真12
前掲写真と同じ地滑り。
崩落している区画の面積は約25u。
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写真13
クラスナヤ川の南へ向かう右側の支流の左岸の大きさ6×3mの地滑り及びその左の拡大している侵食溝(461.9地点)。
川の左岸には、至る所で地下水が近くに存在することを証明する湿った土壌の痕跡が見える。ここにも斜面の排水とバイオ土壌植生回復を必要とする。
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写真14
前掲写真と同じ場所。
強化されていないパイプライン路線の側壁は、一時的に生じる水流へ崩れ落ち、土壌を川へと押し流す。 |