フィジーは日本から直行便で8時間半くらいのところにある南太平洋の島国です。総面積が四国ほどになる大小330の島々からなり、大きな島はヴィチレヴ島とヴァヌアレヴ島です。人口は80万人弱ほどで、50%強がフィジー人に対してインド系フィジー人が50%近くを占めています。首都はフィジー最大の島「ヴィチレブ島」の南東に位置する「スヴァ」ですが、観光でよく日本人が行くのが、ヴィチレヴ島西部の国際空港のある「ナンディー」で、そこからリゾートなどに足を運ぶ観光客が多いです。
フィジーは1874年からイギリス植民地となり、インドからの出稼ぎ労働者が送り込まれた歴史を持つため、人口の約半分はインド人です。記憶に新しいですが、2000年に起こったジョン・スペイト氏のクーデター事件も、インド系の首相が率いる政権に対するフィジー人の不満が引き金となりました。まだまだ、根深い溝はあるように見えます。
1970年にイギリスから独立したフィジーは、南太平洋一の経済国となりました。フィジーの経済活動は観光業がもっとも大きな位置を占めています。次いで砂糖産業、漁業などがあります。最近では、ありのままの自然や文化を楽しもうとするエコツーリズムの発展も見られ、リゾートだけではないフィジーの姿もたくさん発見する機会に恵まれそうです。
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