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これまでの活動・動き
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フィリピン・パラワン州河川等の水質汚染
汚染原因の特定に向け、ニッケル製錬事業者の追加調査・情報公開を要請 (2010.1.18) |
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フィリピンのパラワン州バタラサ町で実施した水質調査で、重金属による水質汚
染の可能性が示唆される結果が出た件に関し、FoE Japanはこれまで、同町でニッ ケル製錬事業を進める日本企業と意見交換を行なってきましたが、本日、地元住
民の健康被害の未然防止と安全の確保という視点から、同事業者に対し、水質汚 染の原因解明に向けた更なる調査の実施と情報公開を要請しました。
要請書では、以下の3点について、事業者の積極的な対応を求めています。
(要請書本文はこちらをご覧ください。
https://www.FoEJapan.org/aid/jbic02/rt/press/pdf/20100118.pdf
)
1.製錬事業における生産工程、および、排水処理も含めた全工程における六価
クロムの挙動に関する調査の実施
2.(これまでに企業が提示した工場排水処理出口の水質のみでなく)製錬所の
周辺河川、排水先の沿岸海洋、および、周辺コミュニティーの飲料水に関する水
質調査の実施
3.以上の調査結果、および、その根拠となるデータの公表
事業者からは、同ニッケル製錬所の工場排水について、「処理後、基本的に、パイプ ラインを通じて海に放流しており、河川へは流していない」、また、「雨季にテー
リング・ダムから処理水のオーバーフローが発生することはあるものの、六価ク ロムを含む重金属等を定期的にモニタリングしている結果、フィリピンの排水基
準を満たしており問題ない」との説明がこれまでになされています。
一方、FoE Japanの調査で水質を分析した専門家は、「河川水に天然起源で六価
クロムが溶存していることは極めて考えにくく、人為汚染が疑われることから、
(同河川の直近で行なわれている)ニッケル・コバルト製錬工程で六価クロムが
生成されている以上、企業側は最大限の努力を払って河川水の汚染源の解明を行
なうべき」等のコメントを寄せています。
(コメント本文はこちらをご覧ください。
https://www.FoEJapan.org/aid/jbic02/rt/press/pdf/20100118c.pdf
)
検知管による簡易分析の結果、日本の環境基準を超える六価クロムが検出された
トグポン川の水は飲料用に利用されているわけではありませんが、この河川水が
流れ込む海域にはコミュニティーがあり、漁業等を営む住民もいます。また、比
較的高濃度のニッケルやクロムが検出された飲料水(事業者の関連会社がトラッ
クで配給)を依然利用している住民もいます。雨季にオーバーフローする場合の
(パイプライン以外の)排水経路や配給されている飲料水の取水源等も含め、汚
染源の解明や情報公開など、日本企業の積極的な対応が期待されます。
※FoE Japanによる水質調査の詳細な結果等はこちらをご覧ください。
https://www.foejapan.org/aid/jbic02/rt/press/20091221.html
>同事業の概要等につきましては、こちらでご覧いただけます。 https://www.foejapan.org/aid/jbic02/rt/index.html
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