2月25〜27日、ビキン川のベテランウデヘ人猟師のヤコフ・カンチュガさん(58)とFoE
Japan野口(33)でビキン川中流域のパトロールを行いました。このパトロールで野生のアムールトラの足跡を雪上に発 見し、デジタルカメラでの撮影に成功しました。
このパトロールでは、無許可で釣りに来ていた3人組のロシア人を発見し、注意を与えましたが、
猟銃、罠を持った密猟者には遭遇しませんでした。この3日間、夜間の最低気温はマイナス30度
以下、日中の最高気温はマイナス10度ほど。気温マイナス12度でも時速40kmのスノーモービルの
上での体感温度はマイナス35度になりますが、デジタルカメラは良好に作動し、この写真の撮影に
成功しました。
アムールトラの足跡の他、このパトロールではイノシシ、アカシカ、クロテンの足跡・痕跡も発見し、
撮影しました。寒さの中で活動するため、毎日アカシカのスープを飲み、コクチマスのルイベとイノシシ
の脂身を食べて体力を養いました。アムールトラの足跡はメストラのものと子トラのものが連なっており
ビキン川流域を縄張りとして子どもを育てているトラのいることを証明しています。
ロシアタイガプログラム 野口栄一郎
(*使用機材:RICOH Caplio400G)
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