ロシア極東沿海地方に居住する先住民族ウデヘの安定的発展および各種法的保護を検討する円卓会議『ウデヘ民族の安定的発展の条件としてのビキン保全:その可能性と見通し』が、ロシア先住少数民族協会(RAIPON)とFoE
Japanの主催により2月の16〜17日、沿海地方の都市ウラジオストクにて開催されます。
参加者は、ロシア連邦議会(DUMA)の議員、ロシア連邦地域発展省の代表者、UNESCOおよびWIPOの代表者、極東連邦管区ロシア連邦大統領全権代表機構沿海地方政府、沿海地方立法会議、木材調達企業、先住少数民族組合代表者、国際NGOおよび環境団体の代表者、学者などで、FoE
Japanからはロシアタイガプログラムのディレクターである野口栄一郎が出席します。
会議では、ロシアにおける先住民族法の現状報告から、彼らが居住する土地に対するTTP法(伝統的自然利用テリトリー法)の適応、UNESCO世界遺産への登録実現へのプロセスが検討されます。商業開発か伝統的自然利用かで揺れる先住民の生活に対する各方面の協力体制の構築、緊急対策および長期的計画が案出される予定です。
FoE Japanは、ロシア材(北洋材)の輸入国である日本のNGOとして、伐採地であるロシア極東沿海地方における違法伐採調査、タイガ(針広混交林)に居住する先住民族との協力を進めて来ました。近年はエコツアーを始め、先住民コミニティーの経済的発展を目的とした様々なプロジェクトを行っており、今回の会議は2004年5月に開始した(株)リコーとの共同プロジェクトであるタイガ保全の枠組みにおける活動の一環として位置付けられています。
現地の住民と行うプロジェクトと平行し、地方、連邦、国際の各レベルにおける法権利的保護を確立することが緊急の課題となっており、国際的協力、連携および注目が必要とされています。