堀 大才
・ 岩谷 美苗 著
自然観察会では、樹木や植物、きのこなど、いろんなことを教えてくれる樹木医・岩谷さんが、本を出版されました。写真・イラスト付で、わかりやすく木の育ち方や手当てについて、樹木の立場になって書かれている貴重な一冊です。
〜〜身近な木と語ろう 〜〜
樹木をよく見るといろいろなことがわかります。樹木は動くことができないので、その環境のなかでいきるために、枝葉や幹、根の随所に工夫をしています。すべて無駄がなく、その形には理由があるのです。
しかし樹木ほど誤解をうけている生き物もいないでしょう。人間の都合を押し付けた間違った手入れが多いのです。人間には少々不都合でも、樹木の都合にあった環境作りをすれば、あまり手を加えなくとも健全な緑と長く暮らせるのです。
本書では、樹木の観点に立って、わかりやすく樹木の育ち方や手当てについて説明しました。この本を読むと樹木の言い分がわかるようになり、寡黙な木が雄弁にみえてくるようになるでしょう。
|