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11月11・12日

今年2度目の炭焼き。寒さはそんなに厳しくなかったのですが、1日目は雨降りでした。そのため伏せ焼きは中止することに。1日目はドラム缶炭窯(屋根つき)での炭焼きとオイル缶窯用の炭材づくりを、2日目は、オイル缶窯での炭焼きのほか、お花炭やバーベキューも楽しみました。

ドラム缶は2窯。炭焼き名人・高橋哲男さんの指導で、1窯は竹、もう1窯は木(宇津木の森で伐採したエゴノキ)を使って焼いてみました。

竹も木も、びっしりと窯に詰めて炭焼き開始。焚き口で火をおこして窯の温度を上げていきます。窯の温度275℃で、自然に空気を取り込んで炭化が始まるので、焚き口を小さな空気口に狭めます。といっても、窯の中は見えないし、温度も測れない。煙突から出る煙の温度や色やにおいで窯の状態を読む、というのがポイントです。

炭化が始まれば、ときどき煙の状態を見るぐらい。窯に張りついていなくてもだいじょうぶです。みんなで炭材づくりにとりかかりました。2日目のオイル缶炭焼き用の竹の炭材です。オイル缶の深さに合わせて切って、割って、節をとる。5缶分できたところでいったん終了に。

泊まり組は夕食後、窯の火の番をしながらの団らん。炭化が終わると煙が透明になる、というのを合図に火を止めます。はじめに空気穴をふさいで、15〜30分後に煙突をふさぎます。この日は木の窯が7時、竹の窯が8時と、早い時間に終了しましたが、そのあとも楽しい語らいは続いたのでした。     ↓2日目につづく

 
 
竹のようにまっすぐじゃない木も
びっしり、きれいに詰めました
焚き口で火をたき、うちわで扇ぐ

煙からは木酢(竹酢)液も採取

 
煙をさわって3秒で引っ込める位
の熱さが窯の温度275℃の目安

降ったりやんだりの雨模様
ビニールシートを張って作業

夜、火をとめるタイミングを見守る
 

2日目は、とてもいい天気になりました。さっそくオイル缶炭焼きにかかりました。前回、スタートが遅かったため、その日のうちに窯を開けられなかったのを教訓に、この日は集合後すぐに炭材詰めを開始。こちらもドラム缶同様、びっしり詰めるのがポイント。炭焼きのしくみも、ドラム缶とまったく同じです。

土の中に埋めたら(縦置き)、火を焚きます。ドラム缶は、一斗缶(四角い缶)をフタにつけて焚き口を作りましたが、こちらはフタを外した状態で、じかに小枝などを載せて火をおこしました。あとはひたすら扇いで熱を窯の中に送る。ドラム缶と同じです。温度が上がったらフタ(通風口つき)をして土をかぶせるところでひと段落。

炭焼きと同時進行で、バーベキューの準備も。ここでも竹が大活躍。みんなの箸や菜箸を作ってみたり、ごはんも竹で炊きました。傑作は「バーベキューのための菜箸」。アミの上は熱いので長めに作ったという気配りが感じられます。長すぎてちょっと使いにくかった様子。。。

 
いきなり炭材詰めの作業を開始
煙で目が痛い、けど扇ぐ
手作り菜箸が活躍したバーベキュー
 

午後はいよいよドラム缶の炭窯を開けることに。うまくできているのか。名人・高橋先生でも「窯を開けるときはいつもドキドキですよ」といいます。みんなが見守るなか窯を開けると...びっしり詰めた炭材は、1/3ぐらいに減って炭ができていました。減ったわけではなく、水分がとんでギュッと収縮したのです。木も竹も、ちゃんと炭になっています。叩くとカンカンといい音がしました。「うまくいきましたね」と先生。感激です。

このあと、お花炭に挑戦。木の実や葉っぱ、折り紙などの材料を入れた空き缶を焚き火のなかに。折り鶴も、まつぼっくりも、そのままのカタチできれいに炭にできました。

こうしている間にオイル缶窯も続々と炭化終了。煙が透明になったのを合図に火を止めました。今回は1窯だけ、窯を開けることができました(ほかは間に合わなかった、冷ます時間も必要)。ドラム缶に比べたら収量は少ないですが、同じように炭ができていました。こうして2日間の炭焼きは終わりました。

ドラム缶もオイル缶も、手順を覚えればシロウトでも炭は焼けるそうです(いい炭にするには経験が必要)。今後リピーターは指導なしでやってみようかな、ドラム缶窯を増やそうかな、炭材が必要だから里山の手入れもがんばらないと、など考え中です。始まったばかりの月いち炭焼き。みんなでアイデアを出し合って楽しい活動をつくっていけたらと思います。

 
ドラム缶窯の炭を出す、感動の時
手前が竹炭、奥が木炭
煙が透明になってきた様子
 
空き缶でお花炭
折り鶴も見事に炭になった
オイル缶窯の炭もできました
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