講座第3回は、樹勢判定・・木が元気かどうかの調べ方を学びました。講師は宇津木の森でもお馴染み、樹木医の岩谷美苗さんです。
まずは室内レクチャーです。木ってどんなふうに生きているのかという基本から、枝や根などパーツの性質、いろんな木の特徴を勉強しました。「よく見ていると、木の考えていることがわかるんですよ。これからどうなるのか、過去どうだったか、も。」と、これまで撮りためたたくさんの写真から解説していただきました。
「この木はなんの兆候もみせないで突然枯れる、弱音を吐かない不器用な性格なのでまわりの環境をよくみてあげるといい」とか、「木全体の考えはこうで、この部分で栄養を稼ぐ、この部分はリストラされている」いうように、木それぞれの性格を人や会社に例えてお話しいただき、とてもわかりやすかったです。
木の気持ちがわかってきたところで、午後は森へ。いよいよ診断です。はじめに、木のどこを見るといいのか、注目すべきポイントを教わってから、各自好きな木・気になる木の樹勢判定に挑戦。診断カルテを使って、その項目ごとに点数をつけるやり方で見ていきました。診断後には結果を報告し合い、なかでも元気のない木と元気な木を例にとってみんなで観察しました。
いままで知らなかったこと、「へえーそういうことなのか」ということばかりで、たくさんの発見があった講座でした。参加者からも「今日のお話は初歩のお話が多かったと思うけど、知らないことばかりだった」という感想をいただきました。これからも木をよく見て、岩谷さんのように木の気持ちがわかるようになりたいです。
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