宇津木で伐った木や竹で炭を焼き、炭の利用で森の循環をつくろう。そんな思いで炭焼きを始めています。今回は、10・11月に伐り出した竹とエゴノキをドラム缶炭窯で、木炭1窯、竹炭を3窯焼きました。
参加者は18人。ほとんどが炭焼き初挑戦でした。
1日目。炭材をドラム缶に隙間がないように詰めます。竹と違って木はまっすぐな部分を選んで切ってあるので長さがバラバラで、隙間なく詰めるのは難しかった様子。詰めたら、フタと一斗缶の焚き口を取り付けます。
そして点火。焚き口で火をおこし、うちわで扇ぎ窯に熱を送ります。窯の中が275度(=煙突の煙の温度で判断)になったら、熱を送らなくても自然に炭化が進むので、焚き口を狭めます。煙突の煙からは木酢液・竹酢液を採取します。あとは炭化が終わるを待ち、焚き口の通気口と煙突を順にふさいで火を止めます。
炭化が始まって手が空いてからは、竹の工作が始まりました。竹のコップ、竹の灯篭、ご飯を炊く竹筒など、みんな夢中でつくりました。夜は焚き火を囲んで団欒しながら炭化が終わるのを待ち、煙突の煙が透明になるタイミングで火を止める、というところまで学習することができました。
2日目。窯の中はどうなっているのかな?うまく炭ができてるかな?窯を開ける時はドキドキします。はじめにエゴノキの窯を開けました。こんなに減っちゃうの?と驚きの声も。ぎっしり詰めたのに炭になると1/3ぐらいに小さくなってしまうのです。竹もそう。でもどちらも、叩くとカランカランといい音のするいい炭ができていました。
別の2つの窯は、炭化しなかったり灰になった部分もあり、全部はうまく焼けませんでした。それでも、炭焼きの全工程を体験し、いい炭を作ることができました。ほかに「お花炭」とよばれる観賞用の炭づくりを楽しんだり、昼にはみんなでバーベキューも。炭焼きだけでなく、めったにできない焚き火にみんなとても喜んでいました。
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