今年もタケノコの季節がやってきました。放っておくとどんどん増える竹は、地下茎で広がるため日光がなくても生えてきます。そこで、タケノコのうちに間引いておいしくいただこうというのが春の恒例行事です。タケノコを待ち望んでいた45人もの参加者が森に集合。はじめに竹の特徴やタケノコを探すコツを樹木医・岩谷さんに教えてもらいました。
地面からちょっと出たのを探し当てようと“足センサー”を働かせると・・「あった!」「ここにも!」岩谷さんの言葉どおり、ひとつ見つけるとそのまわりに続々と見つかりました。野草班も食べられる野草探しに出発。カラスノエンドウ、ヨモギ、チャノキの葉、タンポポ、アケビのツル、ハルジュオン、サンショウの葉、ハコベなど。寒くて出足が遅いのか、いつもより種類は少なめでした。
昼はとれたてのタケノコ、野草、シイタケをてんぷらに。てんぷら会場にガレージを貸してくださったおじいちゃんが、タケノコの皮のむき方を教えてくれました。揚がり始めると箸を持った人だかりが。揚げたてをおいしいおいしいといただきました。
ここで、岩谷さん親子による紙しばいのはじまりはじまり。テーマは「生きもの目線になってみよう」。助手・ゆうごくんもお手製小道具で生態系ピラミッドを組み立てて実演。土を失くすとガラガラ崩れる生態系に思わず「あっ」と声が上がりました。そして再びタケノコ探しへ。
数日前は冬に逆戻りしたような寒さに冷たい雨、さらに雪まで降る荒れ模様でしたが、この日はいいお天気に恵まれ、春の宇津木を楽しみました。
たくさんのご参加ありがとうございます。ちがう季節にもぜひ。表情がガラッと変わる森を見に来てください。
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