春がきました。今年は桜の開花も例年より遅く、ようやく満開になったようです。宇津木の森ではこの日、春恒例のタケノコ掘りを企画しましたが、タケノコも例年より遅く、まだ出ている気配はありません。それでも地面の下にはあるはず、と探し、2本掘り当てました。それに食べられる野草も探し、お昼はてんぷらを楽しみました。
午後は、草地でタンポポ調査を行いました。宇津木の森には「カントウタンポポ」がたくさん咲きます。カントウタンポポは、日本の里山にある在来種ですが、近ごろ外来種の「セイヨウタンポポ」が増え、都会ではほとんどみられなくなっています。
そこで、草地のタンポポについて、どちらがどのくらいあるのかを去年に続いて調査。ここでは草刈りの時期との関連も見つかりそうです。調査の結果、2000本近く数えたタンポポの96%がカントウタンポポ。
この草地は夏はクズで覆われ秋に草刈りをしました。春〜夏に日光を必要とするセイヨウタンポポは生きられず、夏の間葉を減らしお休みをとるカントウタンポポがすみやすい環境だったようです。通路は夏に草を刈っていたためか、セイヨウタンポポが多く見られました。詳しい調査結果は調査のページで報告します。
そのあと、梅林に出ているコナラの実生苗を、日当たりのよい草地へ移す作業を行ないました。根のまわりの土ごと掘り取り、そのまま運んで新しい場所に植えます。草地ではこれからまたクズが繁茂します。小さな苗がクズにのまれないように、こまめに草刈りをやっていこうと思います。
|