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4月18日

雨天延期となった4月の活動日。ちょうどタケノコの時期でした。宇津木の森には、竹林があるのですが、針葉樹林や草地にまで広がっています。
竹は、1本1本が地下茎でつながっていて、集団でひとつの体を構成します。繁殖力が旺盛で、地下茎を伸ばし各節からタケノコを出し、それが3ヶ月で10〜20mにも成長するそうです。なので、常に間引く手入れが必要です。その一番簡単で楽しい間引きの方法が「タケノコ採り」です。

午前中に、竹が侵入してきている草地(窪地と呼んでいる)でタケノコを採り、お昼に隣の地主さん・石田さん宅の車庫をお借りし、てんぷらにしてみんなで味わいました。タケノコ採りには石田さんも来てくれて、タケノコの掘り方や皮のむき方を教えてくれました。

タケノコのほか、夏に繁茂するクズの芽や、イタドリという雑草や、ヨモギなど野草も、てんぷらにしてみました。むやみに採るのはいけませんが、手入れして除去しないと他の植生を守れない厄介ものもあり、食べるという手入れを樹木医・岩谷さんに教えてもらいました。
採れたてのタケノコのてんぷらなんて初めてでした。とてもおいしかったです。

 

タケノコを探すのはむずかしい
コツは「タケの気持ちになること」
いろいろ教えてくれた石田さん
ひとつの地下茎から、
こんなに出ている所も
採れました!
マツの実生を移植した草地には
クズの芽が出始めていた
石田さん宅の車庫をお借りし、
みんなでてんぷら大会

午後は、草地のタンポポ調査を行いました。宇津木には、「カントウタンポポ」が多く咲いています。カントウタンポポは、日本の里山にある在来種ですが、近ごろ、外来種の「セイヨウタンポポ」のすみやすい環境に変わり、少なくなっているそうです。

今年は、草地と梅林にたくさんタンポポが咲いています。去年の草刈りの時期(秋)がタンポポにはよかったのかもしれません。草刈りのやり方によって、翌年どんな変化が見られるか、というのを見てみようと、この春のタンポポの種類と数(株の数)を調べてみました。

圧倒的にカントウタンポポが多かったこと、梅林みたいに木陰ができる所のほうが多いこと、セイタカアワダチソウが出ている所にはほとんど見られなかったことなどがわかりました。今年は栗の木の下を、秋に草刈りすれば、次の春たくさんタンポポが咲くかもしれません。草刈りとタンポポの関係を、これから見ていきたいと思います。

 

タンポポがとくに多かった梅林
タンポポ調査。株の数を数える。
樹木医・岩谷さんの分析は?
 
 
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