前々回から準備をしていた実生苗の移植。今日はその本番(?)、マツの実生苗の移植を行ないました。
苗の掘りとり方、運び方、植え方を、樹木医の岩谷さんに教わりました。
まずは、苗の掘り取り。根っこがあるから、まわりの土ごと掘りとるわけですが、今回は、苗木の高さくらいの直径の根鉢(まわりの土といっしょに掘り取る根)を掘り取りました。山の木は植木屋さんの木と違って、根元近くに根が多いとは限らず、数本長く根を伸ばしていることが多いので、根鉢を大きく取ることに。
スコップでひと思いにザクッといく、がポイントです。スパッと切れば、そこからまた根を出せるのが、迷いながらぐにぐにっと切って、切り口がこすれたりすると、そこから根を出せないんだそうです。
掘り取った根鉢は、なるべくそのままの形で移す。目には見えない根っこがあるから、土ごと持っていくのがいいそうです。今回は、大きめのゴミ袋を広げ、いったん乗せて、風呂敷のように包んで運びました。
そして移植場所へ。植える場所では、表面の葉っぱや草を除き、根鉢ぐらいの穴を掘り、まっすぐ植えます。葉っぱなどが土の中に入ると、分解するとき窒素を使うので、土の中で根が窒素をとれなくなってしまうのです。最後に足で軽く踏み固め、葉っぱなどをかぶせました。
移した場所は、日当たりのいい草地で、夏になるとクズが覆ってしまうところ。クズにのまれなように刈るので、間違って苗まで刈らないように、1本1本、横に竹をさして“ここにあるよ”というのがわかるようにしました。竹には「〜のマツ」と自分の名前を書いたりして、みんな、責任もって育てないとね、みたいな愛着も芽生えつつ、移植は完了。
午後は、堆肥のきりかえしと粗朶の道づくり。きりかえしは前回から始め、まだまだ落ち葉のままでしたが、新たに集めた落ち葉を加え(体積が減るので)、水もかけながら、上下左右にかき混ぜました。
粗朶の道は、除伐したエゴノキの幹や、作業ででた枝を使い、以前作った粗朶の道の反対側に作りました。
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