今日もよく晴れていました。運動不足のこの季節、たくさん体を動かし、寒さもなくなり、気持ちのいい一日でした。
今回の作業は、つる切りと実生苗の移植の準備。まずは、木に巻きついたつるを切り払う作業から始めました。
放っておくと、木にぐるぐるからまり、みるみる伸びていくつる。根元から切って、木にからまっているものをほどいていきました。つるといっても種類も太さもいろいろで、なかには木と見間違うほど太いものもありました。つるにしめつけられて成長したため、ぐるぐるのかたちに変化してしまった幹や枝は痛々しかったです。
この作業に午前中みんなでかかり、小屋の南の草地、その下の窪地、窪地から上がった針葉樹林まで、広範囲まわることができました。
つるで何か作れるよね、ということで、採ったつるは輪っかに束ねて集め、道具小屋に運びました。
いつもの草地でお昼を食べ、午後は実生苗の移植のための準備、場所決めと草刈りをしました。
以前から、保全地域内に出ているコナラ、クヌギ、マツ、クリ、サワラなどの実生を、もっと日当たりのいい場所に移したいね、と話していたのですが、1月2月に場所決め・地拵えの準備をして、3月に移植することになりました(移植は、葉の出るまえ早春がべスト、だそうです)。
今回、移植場所に決まったのが、草地の一画と、梅林の上の2ヶ所。草地は、夏になるとクズで覆われてしまうのですが、よく目の届く場所だから大丈夫、ということで決めました。
ここには、広葉樹の実生を移すことにしました。先月この草地に、カントウタンポポが咲いているのを発見したのですが、カントウタンポポが日陰にならないよう、冬に葉を落とす広葉樹がいいね、ということになったのです。
ここは、秋に東京都がクズを刈ったのですが、カントウタンポポにとっては、このタイミングがよかったのか?セイヨウタンポポは夏に日光が必要なのですが、それに比べ、カントウタンポポは、夏、日当たりが悪くても、秋冬に日が当たれば平気なんだろうか?
もう1ヶ所、梅林の上。ここは、いま植えられている若いクヌギやコナラがあまり葉が大きくない、ということは、日当たりはいいけど乾燥がちなんだろう、ということで、乾燥に強いマツを移すことになりました。
こうして決まった2ヶ所で草刈りをしました。梅林の上では、草を刈ったあと、切り株から萌芽している梅の木が見つかりました。大きな切り株の横っちょから何本も萌芽株が伸びていて、ちらほら梅の花が咲いていてかわいらしかったです。ここでは、岩谷さんの「もやかき」レクチャー&実践も行なわれました。
最後に、竹の分布を見てまわりながら道具小屋に戻り、使った鎌を研いで終了となりました。
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