最初の定例活動は、自然観察会でした。これから活動を始めるにあたり、まずは土地をよく知ることが目的です。樹木医・岩谷美苗さんの案内で、森の中を散策しながら、いろんな種類の樹木や植物を観察しました。雨にもかかわらず(雨で延期したのにこの日も雨でした)、20名近くの参加者が集まり、興味深く耳を傾けていました。この日は、いろんなきのこを発見、きくらげもありました。
終了後、スタッフが保全地域の一部の地主さんに挨拶に伺いました。その時のお話を紹介します。まず、今でも風呂は薪とのことです。足りるのですかと聞いたら、あまるほどとのことでちょっとびっくりでした。まだ里山が生きています。狸は20年ぐらい前に一度お孫さんたちが死んでいるのを発見したことがあり、そのあとも一回死んでいたことがあったとのことでした。通りぬけた屋敷の裏にある大きな欅について聞いてみたところ、あれは切って搬出するのに場所が悪いので、あのように大きくなるまで残ったとのことでした。梅の剪定の話をしたら、うちも手が回っていないとのこと。息子さんの家族も一緒に住んでいるようですが、兼業農家でもう手が回らないのでしょう。
挨拶に入った土間のテーブルに10枚ぐらいのお札がおいてあるので聞いたら、節分なので拝島大師に行って部落のみんなのぶんをいいただいてきたそうです。それぞれ名前がちゃんと筆書きされていました。まだ村落共同体が生きているようです。
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