(9月26日、ポート・モレスビー パプア・ニューギニア) パプア・ニューギニア沿岸、及び経済水域での違法漁獲が、当局の監視不足のために、増加の一途をたどっている。 国防担当のカッパ・ヤルカ大臣は、国家水産機関(National Fisheries Authority)からの10億キナ(1キナ≒36円)にも上る資金提供にもかかわらず、国防局(PNGDF)の沿岸警備艇は経済水域全体を効果的に監視取締り出来ていないとコメントする。 大臣は「近隣他国と比較してもマグロの好漁場である、パプア・ニューギニアの経済水域は、違法漁獲によって莫大な利益を掠め取る外国人の、度重なる侵入に晒されている。」 また「わが国が違法漁獲を監視する技術と能力を有しないのは、大変嘆かわしいことだ。」とも言及した。 パプア・ニューギニアは、海洋上の国境線をオーストラリア,インドネシア,ソロモン諸島とバヌアツ等の諸国と分かち合っている。 大臣は「PNGDFの警備艇は、本年度に拿捕した違法漁船からの罰金として、40億キナの歳入を上げている。しかしながらその金額は、警備活動を支えるには不十分である。」と説明する。 警備艇ではカバー出来ない広範囲な海域を監視するためには、単発のセスナ機を導入するのが有効だと、ヤルカ大臣は提案する。 昨日国会で、ノース・フライ(North Fly)地区選出のマーチン・タビ議員から表明された、パプア・ニューギニア国境水域の監視不足の問題に関する懸念に対しての大臣答弁より。 (The National/PIR)