(2003年7月29日 オーストラリア・メルボルン)
フランスのジャック・シラク大統領は、太平洋諸島で問題になっている健康障害が、同地でのフランスの核実験と関係があると立証されれば、フランスは責任をとると明言した。
これは、14の太平洋諸国が参加した非公式会議に参加するため、タヒチを訪れていたシラク大統領の、記者会見での発言である。
しかしながら、同時に、シラク大統領は、今回も、フランスの核実験は全く安全であると、繰り返し述べている。
また、自然状態で測定される放射線のレベルをはるかに上回るような測定値は今のところ報告されていないとも言う。
ムルロア環礁(Mururoa)及びファンガタウファ環礁(Fangataufa)の住民は、大統領訪問に合わせて、抗議運動を展開し、フランスは、実験が健康に及ぼす影響を認識すべきだと訴えている。
(Radio Australia/PIR)
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