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パプアニューギニア、カーテレット島2000人の飢餓を熟考する
(2003年5月27日 ニュージーランド・ウェリントン)

パプアニューギニアの災害・非常事態管理室(Disaster and Emergency Management Office)は、ブーゲンビル近くのカーテレット島で2000人が飢餓状態にあることに対する政府の長期計画が今週公表されるだろうと述べた。

カーテレット島は、大気中の二酸化炭素の蓄積が引き起こす地球温暖化による海面上昇で、キリバスやマーシャル諸島と同様に土地を失いつつある。

2001年2月、パプアニューギニアの東ニューブリテン州の地主たちは、海面上昇に脅かされているDuke of York島民が本島に移動することを許可することに同意した。ブーゲンビルのカーテレット環礁に住む約2000人も、本島の標高が高い土地に移住することを要求した。しかし、政府の財政難で、移住は阻まれている。

パプアニューギニアのManaging Directorのエリック・アニ氏は、政府は、ブーゲンビル州政府が離島の状態について述べた概要報告を、熟慮しているところだ、と述べた。

この結果として、二人のブーゲンビル行政官が、地元産業界に対して島民への食糧を援助するよう要請を行っている。

ポール・トバシ氏とフランクリン・レイシー氏は、「カーテレット島民はかろうじて漁業によってのみ生き延びている。なぜなら彼らの農地は海水によって不毛となってしたったからだ。」と述べる。

アニ氏は、「カーテレット島民はもはやブーゲンビルに移住するしかないが、しかし、それは容易なことではないだろう」と述べている。

「彼らは、この土地で全ての慣習・文化とともに生活してきている。本島へそれら全てを移すことは困難なのである。」とアニ氏は述べる。「彼らはポリネシア人であるが、本島のブーゲンビル人はメラネシア人である。私達は、島の調査をするために技術チームを派遣し、そしておそらく人々に、土地を捨てどこか他の場所へ移住しなければならないことを伝える必要があるだろう。」

カーテレット島の状況は無期限な学校閉鎖を強いている、なぜなら貧しい食生活のために子供たちの健康に問題が現われているからだ。

(Radio New Zealand International/PIR)
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