(2003年3月18日 京都)
南太平洋応用地球科学委員会(SOPAC)とカリブ海環境・健康研究機関(CEHI)が締結した協定は、世界水フォーラムにおける最初の成果の一つである。
現在、京都、大阪、滋賀において1週間の会期で開かれている水フォーラムでは、340近くにも達する分科会の中で、気候変動と水問題は主要な問題の一つである。
CEHIのエグゼクティブ・ディレクターVincent Sweeney氏は、次のように述べている。
「我々は小さな政府の小さな国であり、我々の声も小さなものでしかないが、太平洋とカリブ海地域が協力することで、我々の声を高めることができる。
これはかつてない協働であり、世界水フォーラムのような会議がいかに建設的なものになり得るかを示している。」
また、トンガの国土・調査・天然資源省のFielakepa大臣は、次のように述べている。
「我々は気候変動に対して非常に脆弱な環境にある。なぜなら、我々の島々は気候変動に対して自然のバッファーがほとんど無いためであり、それにより我々は瞬時に影響を被ると感じているからだ。
我々の島のように天然の貯水が無いということは旱魃の影響を被りやすく、海抜の高い土地が無いということは高潮や高波の被害を受けやすいということで、国土面積が小さいということは洪水に対して弱いということである。
我々は、世界中の小島嶼国が取り組まなければならない優先度の高い対策を実施するために必要なきっかけを、我々自信で作り出したのだ。」
この協定は、京都で準備が進められている「持続的な水資源管理のための太平洋地域行動計画」と「水行動集」、および「水と気候変動問題に対するカリブ海-太平洋共同行動計画」の立ち上げに際して結ばれたものである。
(PINA Nius)