(2002年11月9日、パゴパゴ、サモア)
10,000ガロン以上の精製前のディーセル油がパゴパゴ港から回収された。今回のパゴパゴ港での石油流出は、ここ数年で最大規模のものと見られている。
当初は、200ガロンのディーセル油が流出したと見積もられてが、翌日その流出見積もり量が5,000ガロンに上方修正された。
最終的な清掃作業で、回収されたディーセル油の量は8,800ガロンにも上り、さらに250ガロンが港のコンテナ用の主要ドックから回収された。
連邦政府がこの清掃作業に充てた総額は、当初の予想に基づいた25,000USドルから40,000USドルに増額され、最終的には60,000USドルに上った。
捜査員は地域で最も繁盛しているパゴパゴ港を使用している、どの大型船が原因であるかという鑑定を急いでいる。
石油サンプルは何隻かの大型船からもう採集されており、これらはアメリカ合衆国本土にある試験所に送られ、鑑定される事になっている。
警部補ドスティ氏はディーセル油の流出の原因となった事が判明した大型船の所有者には、2つの選択肢が与えられると言う。
所有者が業者を雇用して清掃作業に責任を持つか、または全く何も責任を持たないか、という2つの選択肢である。特に後者は連邦政府が関与した石油流出の場合の結果である。
後者の場合、政府当局が清掃作業を担当しなければならない。そして原因となった事が判明した大型船の所有者は、清掃に使用された実質金額の3倍相当の金額を政府に支払わなくてはいけない。
これに加え、その所有者は作業のため、一日当たり各27,500USドルを支払う義務がある。
Pacific Islands News Association (PINA)
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