(2002年10月22日、コロール、パラオ)
パラオで開催されていた第3回世界水フォーラム準備会合で、パラオ宣言が採択された。
同宣言は、環境、水、エネルギー問題を取り扱っており、これへの署名にはパラオ、北マリアナ諸島、クック諸島、ミクロネシア連邦、台湾、インド、マーシャル諸島、キリバス、そしてフィリピンの代表が参加した。
この4ページにわたる宣言への署名は2日間開催された会合の最後に行われ、来年日本で開催される第3回世界水フォーラムでこれについて討議されることが期待されている。
パラオ宣言の骨子は以下の通り。
- 持続可能な水利用を促進し、水不足を解決するための国家水資源の管理、再利用、雨水利用計画
- 海洋熱エネルギー転換や風力、ハイブリッド、太陽光、水力などのその他の再生可能なエネルギー技術を含む、高エネルギー効率、持続可能性、費用対効果などの面から優先すべき淡水化技術の探求
- 適切な資源を利用することや気候変動、海面上昇の悪影響に関する適応策のためのパートナーシップを可能にするための小島嶼発展途上国への支援
21世紀には我々は淡水資源に関する課題に直面することを認識し、第3回世界水フォーラム準備会合は淡水資源を確保するために太平洋小島嶼諸国が取り組むべき問題に焦点が当てられた。
日本からは第3回世界水フォーラム運営委員会会長の橋本龍太郎氏らが出席した。
同フォーラムでは、海洋熱エネルギー転換などを用いた新しい淡水化技術に焦点が当てられることになっている。
Pacific Islands News Association (PINA)