(2002年9月24日、パラオ、コロール)
2日間にわたって開催されているパラオエコツーリズム会議に出席している台湾の専門家と学者は、「住むのに適した場所は、旅行にも向いている」と述べている。
台湾当局者は会議の中で、自国での経験からして、エコツーリズムは住民主導であるべきで、促進のための単一の行政組織をもった明確な国家政策がなくてはならないと述べた。
パラオのレメンゲサウ大統領は、これまでにエコツーリズムに関する事業やプロジェクトを取り扱う国家観光局の設立を発表している。
リウ教授率いる台湾の代表団はパラオ当局者、観光業者、学生などとエコツーリズムに関して協議した。
台湾の代表は、浅瀬にあるサンゴ礁やその他の海洋資源の保護を含むプログラム、市民の意識向上のためにNGOが担う役割の重要性、大学を含む高等学校でエコツーリズムを科目として盛り込むことなどについて触れ、パラオは文化遺産や美しい自然などの観光に適した点を模索する必要があると提案した。
自然資源が息を呑むほど美しいことは明らかである一方、文化的な資源は短期間しか滞在しない旅行者にとって目に触れる機会は少ないと台湾代表者は述べ、パラオのエコツーリズムプロジェクトに関するビデオ資料をパラオ行きの航空機の中で搭乗者に見せることなどについて触れた。
さらに、パラオのツアーガイドはエコツーリズムの原則について学習するべきだとしている。
(Palau Horizon/PINA Nius Online.)