(2002/9/16 パプアニューギニア・ポートモレスビー)
パプアニューギニアの東ニューブリテン州で、バルサ材の産業植林が戦略的な収益手段として成長し始めている。
「この木材は短期間で生育するため、5〜6年と短い期間での収入が見込める。」と、担当官のホセア・ターバラットは述べている。
州の森林担当官たちは、多くのトライの住民がバルサを戦略的作物として植林することに対し急速に関心を寄せていることに驚いている。この植林はココアとコプラからの収入を補うことになる。
国際熱帯木材機関(ITTO)は、ケレバットにおいて苗木の適切な準備と地元住民の意識啓発を通してこの産業を育成するための初期計画を始めた。
硬材であるバルサは重量比強度において最も優れた木材の一つである。
趣味製品の生産者はバルサ材の最大のユーザーとして知られている。しかし、さらに大きなユーザーは船舶製造者、運輸、航空、サーフボード、映画製作産業である。
東ブリテン州には現在3つの製材所があり、バルサ木材を一立方メートルあたりK35(US$8.99)で仕入れている。
需要が高いときには最高級のバルサ加工材は一立方メートルあたりUS$1000にも達する。
関心がとても高いので、ITTO の職員やそのアシスタントたちは忙しい状態である。
ITTOは日本の横浜に本部を構えており、メンバーにはEUも含まれている。
このプロジェクトは、東ニューブリテン州の噴火による被害をうけた住民を支援するために1996年にナショナル・フォレスト・サービスによって開始された。
ITTOの職員は今年末までに20万の苗木が生産されると見込んでいる。これら苗木は一本あたり17toea (100toea =
K1)で村民に販売される。
ITTOの職員にとっては品質管理が最大の関心事である。
ITTO職員は、ブーゲンビルと東セピックの住民も大きな関心を寄せていると話す。
(The National/PINA Nius Online)