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小島嶼諸国に配慮:ヨハネスブルグサミット

9月2日 ヨハネスブルグ

持続可能な開発に関する世界サミット(WSSD)で、世界実施文書中の小島嶼開発途上国(SIDS)の持続可能な開発に関する章(7章)の交渉が終了した。内容は、SIDSに配慮したものとなっており、環境、社会、経済に関してSIDSの発展を優先事項の一つにするという世界的認識がなされたことになる。

このSIDSに関する第7章は、サミットの中で最初に合意がなされた箇所であり、依然としてエネルギーや自然資源の保全、リオ原則、貿易障壁などを含む項目に関しては交渉が続いている。

小島嶼国に関する章では、太平洋での持続可能な開発に関する幅広い問題点を網羅しており、地域漁業管理を行う団体やそれらのための協定、淡水資源保全と管理、汚染防止、観光に関するイニシアティブ、災害防止、脆弱性への取り組み、気候変動への適応策、知的所有権、環境にやさしいエネルギーへのアクセス、健康状態改善のための能力向上や、貧困撲滅を支持することなどが含まれている。

加えて、島嶼国の持続可能な開発に特に焦点を当てた国際会議を2004年に開くという合意もなされた。この会議では、バルバドス行動計画実施の進捗状況のレビューや、参加各国が社会、経済、そして環境の問題に注目し、資源を当てることができるように配慮がなされる予定である。会議の開催国については未定である。

「太平洋に住む我々にとって、この章(7章)への支持が得られたことは、前向きなニュースである。これによって、持続可能な開発に関する幅広い新規的なイニシアティブのための国際的な基盤ができたことになる。」と、ナイドゥフィジー国連大使は述べた。

フィジー首相と太平洋島嶼国フォーラム議長は、9月1日の円卓会議において、持続可能な開発に関する太平洋島嶼国イニシアティブを発表する。これらは、地域における更なる協議とパートナーシップを国家レベルなどで行うための基盤となるものである。

サミットには191カ国が参加し、このうち109カ国は首脳が出席する。太平洋諸国からは9人の首脳が参加することになっている。

SPREP (South Pacific Resional Environemtal Program) News Wire

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