ポートモレスビー、パプアニューギニア(5月3日−ポストカリアー)
ブーゲンビルのカーテレット環礁では食料不足が深刻化している。1500人以上の住民が被害を受けているのだ。
それだけではない。270人の生徒を抱える学校では、一日三度の食事もままならないため、午前中の開校にとどめている。
この島の行政官であるポール・トバシ氏は、状況は困難を極めており、島の住民1586人の安全を確保するために早急な対策がなされなければならないと述べている。
さらに、ジョン・ミモス・ブーゲンビル知事は、現在の状況について認識はしているとしながらも、政府からの情報は流れてこなかったという。
本来、カーテレット環礁は5つの島々で成り立っていた。しかし、土壌の侵食が進みそのうちのひとつの島は3つに分断されてしまった。
先週、ブーゲンビルのオフィスからバナナや米などの入った計174の食料救援物資の入った袋が支給された。ブカに拠点を置くポストカリアーのゴレシー・ケニス特派員はそれら救援物資を載せたサンカマプ号に乗り現地を訪れた。
訪れた5つの島では、ほとんどの家主や子供たちの口から食料が無いという訴え、朝は海草、昼食にはココナツのみで我慢し、夕食にはココナッツといぶした魚もしくは蒸した魚を摂るだけで精一杯であるという情報を得ている。
「率直に言うと、本当にこのことは知らされていなかった。また人々のための計画もなかった。行政がこれまでにどういったことを決めたかについては知らないが、必ず現地に足を運び現況を自分の目で確かめる」とモミス氏は述べている。
トバシ氏は80mもの土地が洗い流され、洪水や土地の塩化が進み、海岸侵食が悪化していると語っている。
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