サンロケダムへの融資見直しを求める要望書(2000.10.17)
2000年10月17日 フィリピン、サンロケダムへの国際協力銀行の融資見直しを求める要望書 国際協力銀行
前略、
国際協力銀行は1998年10月、1999年9月にそれぞれサンロケパワー社、フィリピン電力公社への融資を承認されていますが、私たちはこれらの公的資金は相手国の地域住民の生活や文化に大きな影響を及ぼし、将来にわたって住民の生活を脅かし貧困をもたらすようなプロジェクトを支援するために使われるべきでないと考えます。しかも、サンロケダムプロジェクトは現在、フィリピンの地方自治法に明記されている通り、プロジェクト継続の法的資格を失っております。さらに、市議会が提示した「17ヶ条の条件」の履行は、国際協力銀行の融資実行条件の一つでもあるはずです。 市議会の決議は3頁に及びその中で、"「17ヶ条の条件」の基本原則は、イトゴン市住民、特にダムの集水域内における先住民族の慣習的な土地所有者や住民の土地保有権の認証にあったが、この土地保有の認証が進んでいないことは誰の目にも明らかだ"と述べています。決議はまた、"ダムによる利益は、事業者による誇大広告で砂漠に漂う蜃気楼のようなもの。全く実態のあるものではない"とも述べています。 ダム周辺の集水域の管理、影響を受けるすべての世帯への補償、生計手段の確保、基本的なサービスの確保は十分に行われないままにダム建設が進んでしまっているのです。イトゴン市がプロジェクトへの支持を撤回し、「17ヶ条の条件」遵守されていないことが明らかになった今、国際協力銀行はこれ以上融資を継続するべきではないと考えます。私たちは、フィリピン政府および事業主体であるサンロケパワー社、フィリピン電力公社による大幅な影響緩和策の改善がない限り、国際協力銀行の融資を停止、あるいは中止することを強く要請します。 Cc:大蔵大臣 宮沢喜一 殿
賛同団体・個人:国会議員13名、23団体、76個人(2000年10月17日現在) | |
衆議院議員 北川れん子
衆議院議員 金田 誠一 衆議院議員 佐藤謙一郎 衆議院議員 中川 智子 衆議院議員 保坂 展人 参議院議員 岡崎トミ子 参議院議員 大脇 雅子 |
参議院議員 清水 澄子
参議院議員 竹村 泰子 参議院議員 堂本暁子 参議院議員 中村 敦夫 参議院議員 福島 瑞穂 参議院議員 福山 哲郎 |
(23団体)
アイヌとシサムのウコチャランケを実現させる会 A SEED JAPAN あーす・いたみ APECモニターNGOネットワーク ODA改革ネットワーク NGO活動推進センター(伊藤道雄) 環境NPO研究会(後藤 隆) 絆 KIZUNA(吉沢正光) 市民外交センター(上村英明) ジュビリー2000福岡 聖心侍女修道会・新宿修道院 地球の友ジャパン 徳山ダム建設中止を求める会(上田武夫) 日米のアジア支配に反対しアジア人民の連帯を推進する日本連絡会議 日本カトリック正義と平和協議会 日本・ブラジルネットワーク(原後雄太) POWER〜市民の力〜(岡田泰幸) フィリピンのこどもたちの未来のための運動 ふたたびアジア人民をじゅうりんし、侵略し、支配しないための日本人民の運動90 平和の手(へいわのて) 水と暮らしのネットワーク 武庫川を愛する会(武庫川ダム反対) メコンウォッチ
(76個人)
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角谷 聡子(A SEED JAPAN)
川村 暁雄(神戸女学院大学) 河村あづさ 神田 浩史 木口 由香 喜多 伸介(伊丹勤労者山岳会会長) 城所 哲夫(東京大学) 草島 豊 久世 宣孝(チュラロンコン大学) 工藤 八重子 玄番 隆行 玄番 真紀子 小林 和夫(日本ネグロス・キャンペーン委員会) 崔 博憲 斎藤 友世(JACSES) 佐竹 眞明(四国学院大学) 下田 京子 鈴木 かずえ 鈴木 はなこ 関 良基(早稲田大学アジア太平洋研究センター) 高石 康夫(徳島県木頭村村議会議員) 高橋 桑子 滝本 貴子 田中 優 寺尾 光身 戸田 清(長崎大学) 鳥海 巌 Nakagawa Yause(Cornell University) 長瀬 理英(地域自立発展研究所) 中野 智志 中村 隆市 成田 康子 新倉 俊子(Rivers!Japan) 新倉 久乃 西井 和裕(NCPC) 西村 健 野村 修身 萩原 重夫((株)社会基盤研究所主任研究員) ひらた いちろう 古屋 泰 保屋野 初子 増野眞理子 水谷 淑子 溝口 可奈子(大阪外国語大学) 三宅 昌子 柳瀬 真保 山城 隆夫 山田 修 横山 正樹(フェリス女学院大学) 若井 晋 渡部 岳陽(東北大学) |