プレスリリース
2005年5月12日
独・仏環境大臣と日本の環境NGOの意見交換会に出席
3Rイニシアティブ閣僚会合で来日中のドイツとフランスの環境大臣が、4月29日にそれぞれ日本の環境NGOとの会合を開催し、FoE Japanは、両方の会合に出席しました。
ドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全大臣ユルゲン・トリティーン氏とNGO
の会合は、3Rイニシアティブ閣僚会合の会場ホテル内で行われました。大臣
の希望でテーマは地球温暖化に絞られ、英語で直接の対話が行われました。
日本のNGOからは、脱・原発、再生可能エネルギーへの転換で、EUの中でも
温暖化対策をリードするドイツの環境大臣のさらなる展望に多くの質問が寄せ
られました。注目されたのは、今度開催される核不拡散条約の再検討会合にお
いて、日本の六ヶ所村におけるウラン濃縮・再処理を、米国が認める方針であ
ることを、大変懸念しているという大臣の発言でした。
FoE Japanからは、6月に出展する愛知万博におけるBUND(FoEドイツ)との
共同企画について説明しました。
フランスのエコロジー・持続可能開発大臣セルジュ・ルペルティエ氏との会合
は、大使公邸にて開催されました。大臣の挨拶のあと、各団体から活動内容の
紹介を交えながらの質疑応答、提案が、和やかな雰囲気の中で進行しました。
テーマは、日本の容器包装リサイクル法にも大きな影響を与えているフランス
のシステムについて、原発中心のエネルギー政策についてなど、多肢に渡りま
した。FoE Japanからは、3Rに関して発生抑制に重点を置いた活動や、米国系
使い捨てカフェに席巻される日本の現状を説明しまし、フランスの事情を伺い
ました。大臣の答えは「プラスティック容器に入った飲物など、我々はコーヒー
だと思わない」でした。
多忙な訪日日程を割いて、日本のNGOとの対話を実現された両大臣に感謝すると
ともに、NGOに対する期待を感じることのできた時間でした。