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武力行使による問題解決は避けるべき〜イラク問題に対して |
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戦争は人命の損失や破壊的な環境・社会影響を引き起こします(※)。
FoE Japanは、イラク問題に対して戦争や武力行使による問題解決は避けるべきと考えます。
FoEは紛争解決のため、そして人権・環境保護・持続的社会を奨励するため、国際的な枠組みや外交、交渉による解決策を支援します。国連の枠組みを尊重し、武力行使以外の解決策を国連で決めるべきです。
日本政府は大国への外交上の配慮のみを優先させることなく、日本および世界の市民・国民の声にもっと応える日本独自の政策を打ち出すべきです。
アメリカやイギリスのイラクに対する軍事攻撃の主要な動機は、この地域の石油資源へのアクセスを守る必要性から導かれるものです。FoEは、アメリカなど先進国の石油依存体質から引き起こされる問題に対する唯一の解決策は、クリーンで持続的なエネルギー資源への依存を高めていくことであると確信しています。さらには、国家の安全保障は国民の持続的な生活を可能にすることで達成されるもので、核や軍事産業を育成することでも、軍事的紛争を挑発することでもありません。
2003年2月16日 国際環境NGO FoE Japan
※カナダの元大使であるジェームス・ジョージ氏に率いられるFoEインターナショナルの湾岸戦争タスクフォースは、1991年の湾岸戦争によって引き起こされた甚大な環境破壊をまとめまています。
・ペルシャ湾に168百万ガロンの石油が流出し、200マイルのサウジアラビアの海岸が石油で覆われた。海岸沿いのすべての湿地は破壊され数千羽の鳥や水生生物が死んだ。
・破壊された600箇所の油井が炎上し、およそ5億トンものCO2を排出し、インドにまで広がる大気汚染を引き起こした。
・重機の移動と史上最大の地上でのオイル漏れによって砂漠の生態系が破壊された。
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