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貿易交渉が地球サミットを完全に圧倒した週末があけて、FoEインターナショナル(FoEI)は各国政府が正しい方向に進む手助けとして、新しい交渉テキストを発表した。 |
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WTOのドーハサミットから続く貿易問題は合意される気配もなく、ヨハネスブルグで南北の政府を分断している。しかしながら多くの政府が、環境や持続可能性を後ろに追いやり、「自由貿易」のほうが大事だと主張しているようだ。 |
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FoEによって、現在の「実施手段とグローバライゼーション」に関する交渉テキストの代案として提案されたテキストは以下のような原則を掲げている; |
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持続可能な発展は、公平かつ持続可能な資源の使い方に依拠している。 |
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持続可能性は、多様な経済システムに基づくべきであり、それぞれの社会に応じて異なる発展の形が存在するべきである。WTOやIMFが進めるように、一つの形がどの社会にもあてはまるというアプローチは失敗に終わるだろう。 |
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補助金は、人々が自らの経済に関する決定ができるようにならねばならない。 |
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企業の説明責任や、法的責任を含む、効果的な企業の規制が導入されるべきである。 |
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公平性と持続可能性の原則を守るため、より強力な国際組織やメカニズムが必要である。 |
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FoEI議長のリカルド・ナヴァロはこうコメントしている |
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「豊かな北の政府や彼らの支配する国際組織によって世界に押し付けられている新自由主義経済は、人々や地球を衰弱させている。不公平性は拡大し、多くの国での貧困はひどくなっている。森林、鉱物資源、化石燃料は持続不可能な速度で開発され、さらに加速している。経的な力がほんの一握りに集中する一方、民主主義は衰えている。環境基準、生物多様性、文化の多様性は全て脅かされている。」 |
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もし各国政府が真剣なら、今まさに実行すべき時である。FoEの新しい交渉テキストは新しく、進歩的な交渉の基礎となる可能性を秘めている。各国政府は現状のネガティブな姿勢をやめ、本当に意味のある原則や問題の議論をはじめるべきである。 |
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連絡先:
中澤 健一 FoE Japanプレス担当
nakazawa@foejapan.org, +27 72 401 5401 |
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