FoEインターナショナルは、バリで開催された第4回ヨハネスブルグサミット準備会合の結果に対してホイッスルを鳴らし警告を発した。これは世界の貧困層の敗北と地球環境にとってのファウルプレーを意味している。FoEインターナショナルは政府が市民の声に対して耳を傾けず、代わりに無常にも多国籍企業とWTOの利益追求に固執したことを遺憾だとしている。
バリでの会合は8月のヨハネスブルグサミットで各国首脳が採択することとなっている持続可能な開発に関する最終行動計画を確立するためのものであった。しかしながら、交渉が終わりに近づくにつれ、各国政府は主要な懸念に適切に対処することとはならないバリコミットメントに関する詳細を取りまとめるようになっていた。
FoEインターナショナルは自由貿易を吹聴し、法的拘束力のあるコミットメントに関する合意達成を妨げていた国としてアメリカを挙げている。アメリカは、代わりに自主的な「パートナーシップ」を推し進めることに成功した。オーストラリア、日本、カナダはアメリカ戦略の擁護者となった。一方で、ノルウェーは拘束力のある対策を主張した。
会合ではインドネシア当局が市民運動を抑圧する場面も見受けられた。数千人のデモや、地元両氏の一段でさえ、セキュリティー担当官に脅されデモを中止することを余儀なくされた。インドネシアのグループは当局を憲法違反だとして訴えるとしている。
地球サミットを救うためには、先進国政府は送球に彼らの貿易政策の転換を行わなければならない。特にEUは途上国が再生可能エネルギーシェアの拡大などの”グリーン”な目標に向けた世界的な動きを支持することを期待している。しかし、不公平で不平等な取引システムに関して憂慮される事項すべてに対処することはできなかった。先進国側が自由貿易という議題を放棄したなら、地球サミットはまだ前向きな結果を生むことができる。交渉の中で大企業を規制する対策はアメリカやEUの反対でその効力を失い、北の国が南の国に対して負っている環境債務などの主要なイシューは認識さえもされなかった。
地球サミット担当のダニエル・ミッテラー氏はこう述べている。
「我々の星の将来を気にするなら、アメリカとその同盟国はまるで火星から来るほうがましだ。よりよい合意をめぐる戦いはヨハネスブルグに持ち越しとなった。自主的なパートナーシップでは持続可能な開発を達成することはできない。ためらい、あまりにも政治的で頑なな態度、そして大きな目標の欠如は、ビジョンや指導力に取って代わられなければならない。」