プレスリリース
2004年7月16日
国際環境NGO FoE Japanは、本日、米国系コーヒーショップチェーンの最大手、スターバックスコーヒージャパン株式会社に対し、店内における使い捨て容器の使用をやめ、リユース容器に切り替えるように働きかけるキャンペーンを開始します(〜9月30日まで)。
近年国内で急激に増加している米国系コーヒーショップチェーンでは、冷たい飲み物が、プラスチックの使い捨て容器で提供されていますが、これは、従来のファストフードチェーンも行っていなかった石油資源の浪費であり、地球温暖化を促進しています。特にその最大手で現在国内に500店舗以上に拡大しているスターバックスコーヒーは、若者の圧倒的人気から、使い捨て文化のファッション化も懸念されます。
こうした状況において、FoE Japanは、
1) 環境負荷はリユース容器が最も低い(LCA比較)
2) ユーザーは使い捨て容器を望んでいない(FoE Japanによる消費者アンケート結果)
3) 海外の同チェーンや国内同業者はすでにリユース容器に転換している
(韓国のスターバックスコーヒーでは冷たい飲み物用のグラスも導入、日本ではドトール系のエクセルシオールカフェが、2002年のFoE Japanらの提言を機に店内では全面リユースに転換)
などの観点から、スターバックスコーヒージャパン株式会社に対して、店内では全面的にリユース容器に転換することを求めています。
キャンペーンは、特に若いユーザーの立場から、同社に「お願い」するスタンスを取り、以下の3つのアクションを行います。
アクション1 : 本社への手紙、Eメールの送付
アクション2 : 店舗で注文時にリユース容器に入れてくれるように求め、店員にメッセージカードを渡す
アクション3 : 他のユーザーにもリユース容器で飲むことを広める
本日、FoE Japanのウェブサイト内にキャンペーンのページを開設し、同サイトからスターバックスコーヒージャパンへの手紙を送るアクションを開始します(https://www.foejapan.org/lifestyle/gomi/stb_top.html)。
また、7月17日には、渋谷駅周辺の店舗にて、店舗での働きかけアクションを開始します。
FoE Japanは、廃棄物問題に関して、特に発生抑制の観点からの提言活動「脱・使い捨て社会プロジェクト」を展開しており、今回のキャンペーンでは、持続可能な社会に貢献する企業として環境方針を掲げている同社が、ユーザーの声をいかに反映していくか注目しています。
お問合せ: 国際環境NGO FoE Japan
脱・使い捨て社会プロジェクト 瀬口 亮子
〒171-0031 東京都豊島区目白3-17-24 2F
Tel 03-3951-1081 Fax 03-3951-1084
E-mail: seguchi@foejapan.org
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