インドネシアでは毎年380万ヘクタールずつ森林が減少しており、スマトラ島の森林は2005年までに、カリマンタンは2010年までに消失すると推測されています。80%の違法伐採は保護区域内で行われています。マレーシアとシンガポールをはじめ、中国、ベトナム、インドなどが違法木材取引の中継基地となっており、違法に輸出された木材は、日本やヨーロッパ、アメリカ、そして中国を含む世界中の市場に再輸出されています。
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アルビ・バレンティヌス氏
インドネシアNGO テラパック |
パプアニューギニアでも違法伐採により貴重な原生林が破壊されており、日本は中国に着いて2番目に大きな木材市場となっています。近年は自国の資源を使い尽くしたマレーシアの伐採会社が、広大な森林を有する同国に資源を求めて操業をするようになりました。
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アレックス・ウビエ氏
パプアニューギニア、ワオイ・グアビ地区住民 |
シベリアでは、ソビエト時代に比べ、5-10倍の伐採会社が現在この地域内で操業しています。森林局、市当局や警察の腐敗により、木材会社はあらゆる規制を容易に回避することができるため、伐採規則・規制は日常的に無視され、違法伐採は自然保護区や禁猟区、保護森林においても行われています。
タモとカラマツは日本の企業が住宅建設用として使用し、広葉樹は中国を経由して日本へと流れて加工されています。また、日本の合板製造業者は熱帯のラワンからシベリアのカラマツへと好みを変化させています。
>資料1(PDF666KB)
>資料2(PDF31KB) |
アンドレイ・ラレティン氏
ロシアNGO シベリアの森の友 |
カナダのブリティッシュコロンビア州では世界の温帯雨林の25%を占める原生林を有しているが、このような温帯雨林の56%がすでに消滅したこと、そして現地の先住民からの同意の無いままに原生林が伐採されつづけているということです。
>資料(PDF838KB)
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ジョー&ジゼル・マーティン氏
カナダ先住民 タロクィアット族 |
これらの問題は、日本や、アメリカ、ヨーロッパといった工業国の消費市場における、安価で大量の木材需要によって生み出された直接的な結果でもあります。 |
北米では原生林からの木材製品を調達しないと宣言している国際的企業も続々と出てきており、マイクロソフトやIBMなども含まれています。カナダでは、71の出版社が原生林に由来する紙を排除することを約束しています。 |
ダン・ルイス氏
カナダNGO クラクワット・サウンドの友 |
日本や中国に続く木材純輸入国であるイギリスでは、輸入業界である木材貿易連盟(TTF)が、昨年、違法伐採木材を排除すると宣言し、350の会員全てに拘束力を有する行動規範を取り決めています。罰則や制裁も有し、独立した監査も行うという違法伐採に対し厳格な態度を示すものです。
>資料(PDF1.22MB)
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アンディ・ロビー氏
イギリス 木材貿易連盟 |