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世界の耕地面積は2002年時点で15億4000万haで60年代初頭の約14億haから微増に留まる。穀物収穫面積でみても、1970年代の7億2400万haから2003年には6億4580万haまで減少している。原因は、肥沃な農地の減少、砂漠化・塩害、土壌保全措置に伴う不耕作地の増加、工業用地や宅地への転換など。(柴田明夫「食料争奪」、日本経済新聞社、2007年7月) |
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「木は二酸化炭素を非常に長い時間をかけて吸収する。木を切ることで急激に排出される二酸化炭素を全て回復するために新たに木を育てるとなると、1世紀やそれ以上かかる。つまり、森林減少を減らす政策の方が、排出を抑制するという目的からすると、新規植林や再植林に比べて、より生産的である」と指摘。(ニコラス・スターン、「スターンレビュー」、2006年10月) |
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かつて4割程度あった製紙用木材自給率は、2004年に外材3318万立方メートルに対し、国産材はわずか443万立法メートルで、自給率は12%(林野庁「木材需要(供給)量の推移」) |
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日本製紙連合会の資料によると、古紙の輸出は中国向けを中心に2001年以降急増。古紙の全輸出量は2000年の37万2千トンから2006年には388万7千トン(中国向け82.1%)と10倍にも達している。 |
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同じく日本製紙連合会の資料によると、国内の古紙回収率は2002年の66%から2006年には72.4
%に増加している。この間の紙消費量は32百万トンと横ばいであることから、回収量は同期間に200万トン増加 しているが、この回収増加分全てが中国に向けられている勘定となる。 |
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PPC用紙の国内供給量(生産量+輸入量)は、2002年に比べ2006年は20%増加している。(経済産業省「平成18年
紙・パルプ統計年報」、財務省「貿易統計」より) |