2005年3月1日
本日、グリーンピース・ジャパン、国際環境NGO FoE Japan、WWFジャパン、地球・人間環境フォーラム、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)の5団体は、紙製品を多く利用すると考えられる業種の企業、および都道府県・政令指定都市を対象にした「森林生態系に配慮した紙製品の調達方針の策定・実施に関するアンケート」を実施。製造業、電気・ガス・通信業、卸売業、小売業、金融・保険業など幅広い業種の企業、および行政機関の合計965組織に、アンケートを送付した。
森林問題に取り組むこれら5団体は、日本における紙製品の消費が、ここ数年の間に世界各地で天然林の破壊を引き起こしていることから、購入・調達する側からの積極的な働きかけや支援を求める活動を行ってきている。昨年10月には、連名で「森林生態系に配慮した紙調達に関するNGO共同提言」を発表し、企業や行政機関に対して、早急に、同提言に沿った形で、森林生態系に配慮した紙の調達方針を策定するよう訴えている。
今回のアンケートの実施は、こうした活動の一環であり、紙製品の調達に関する企業および行政機関の取り組みに関する現状を把握し、森林生態系に配慮した紙製品の調達方針の策定を促すための今後の活動、例えば、調達方針策定のためのガイドブックの作成や「森林生態系に配慮した紙製品の調達に関する検討会」設置などに、役立てたいと考えている。質問項目は、大きく5項目からなり、
(1) NGO共同提言への賛同の可否、
(2) 紙製品の使用状況について(種類・用途および年間取扱・使用量の把握)、
(3) 紙製品の原料とサプライチェーンの把握について、
(4) 紙製品の調達方針の有無と内容について、
(5) 今後の環境・社会に配慮した紙原料調達の取り組みについて、となっている。
これら5団体は、紙製品を購入・調達する側からの積極的な働きかけや支援によって、世界の森林を破壊から守ることができ、森林生態系の保全へと向かわせることができると考えており、アンケートを送付した企業・行政機関のできるだけ多くの組織が回答を寄せてくれるよう、協力を呼びかける。アンケートの回答は、
4月11日までに、5団体の一つ(財)地球・人間環境フォーラムまで。
◆資料
・ 森林生態系に配慮した紙製品の調達に関するアンケート
◆この件に関する問い合わせは下記まで
・ グリーンピース・ジャパン
森林問題担当 尾崎由嘉 (Tel:03-5338-9800、https://www.greenpeace.or.jp/)
・ 国際環境NGO FoE Japan
森林プログラム 中澤健一/三柴淳一/鈴木勝男
(Tel:03-3951-1081、https://www.foejapan.org/)
・ WWFジャパン
森林保護担当 橋本務太/前澤英士、広報担当 新井秀子
(Tel:03-3769-1713、https://www.wwf.or.jp)
・ (財)地球・人間環境フォーラム
フェアウッド・キャンペーン担当 坂本有希/満田夏花
(Tel:03-3592-9735、https://www.gef.or.jp/)
・ 熱帯林行動ネットワーク(JATAN)
事務局長代行 小浜崇宏 (Tel:03-5367-2865、https://www.jca.apc.org/jatan/)