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of the Earth International 2007年6月7日(水)(ハイリゲンダム、ドイツ)
7日、G8(主要国首脳会議)により合意された気候変動に関する声明文は、実質のない、弱弱しいものであると見られています。しかし気候変動への緊急対策が必要性は明らかなものとなりました。
ドイツ、ハイリゲンダムのG8首脳会談は、ドイツのメルケル首相のリーダーシップのもとで進められてきましたが、温室効果ガスの大幅削減の目標の合意には失敗しました。 アメリカとロシアを除いた参加国は、温室効果ガスの排出を2050年までに少なくとも50%削減させるという拘束力のない約束を受け入れました。科学者達は、世界の平均気温を工業化以前のレベルから2℃未満の上昇に抑える為には、それ位の削減努力は必要不可欠であると述べています。 8カ国は気候変動に関する包括的な交渉を2007年の国連気候変動バリ会合において国連のもとで開始することと、2009年までに交渉を終わらせることに合意しました。 小野寺 ゆうり/FoE
インターナショナル気候キャンペーナーのコメント: 私達はこれまで何度もG8首脳会談の中身も実効性もない約束を見てきました。したがって、私達はG8首脳陣に今すぐに行動を起こし、温室効果ガス排出の大幅かつ早急に削減することを強く要求します。 アメリカ政府はこれまで気候変動対策を常に妨害してきていますが、今回G8に集まった世界のリーダー達がそれぞれに行動を起こすことを約束するのを邪魔することはできませんでした。 |
世界の13%の人口しか占めないG8諸国全体で、世界の温室効果ガス排出量の43%を排出しています。G8諸国はこれまでのところ、歴史的な排出責任や現代の持続不可能な開発モデルの結果、苦しめられている貧しい国々の人々に対しての責任を果たすことができていません。 お問い合わせ:小野寺 ゆうり(FoE
International 気候キャンペーナー)03-6907-7217 |