問題と視点
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サハリン石油・天然ガス開発事業
ホルムスク油流出事故
油で汚染された海域(写真提供:SEIC社) |
2004年9月8日現地時間21:50ごろ、サハリン島南西ホルムスク沖で台風により浚渫船が座礁し、燃料タンクから油が流出するという事故が起こりました。
この事故対応によって、様々な問題が浮かび上がりました。まずサハリンエナジー社(SEIC)の事故対応のための機材、船、専門スタッフは、島の反対側のノグリキに配備されていたため、到着までに約9時間かかりました。さらに悪天候のため、実際に作業を始めることができたのは、事故から18時間後といいます。
この浚渫船はSEICとの契約で作業に従事していましたが、事故があった港は「SEICが事業を行なっているエリア」ではないため、「SEICには油流出対応を取るべき義務などないが、よき隣人として行動した」という立場をSEICは示しました。(SEICのプレスリリースより一部抜粋)
11ヶ月経った2005年8月、ようやく船体の撤去が終了しました。この事故は、サハリンエナジー社の事故対応のあり方に対して、強い懸念を投げかけています。
■□■もっと詳しく■□■
●プレスリリース「台風の影響で浚渫船が座礁」(2004.09.10)
●「サハリンエナジーへの批判続く」(S.I.記事/2004.09.14)
人海戦術による回収作業 |
不安げに見守る市民たち |
油まみれの石 |
油が付着した土砂を回収する |
抜き取った油が溜まっている |
油まみれになった海藻 |
すぐ近くに水鳥がいる |
被害にあった鳥 |
「汚染するな!」 |