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リオツバ・ニッケル
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プロジェクトの概要
これまでの活動・動き
フィリピン・パラワン州河川等の水質汚染
ニッケル製錬事業者との意見交換の現状と経過について (2010.8.)
FoE Japanが昨年、専門家の協力を得て、フィリピンのパラワン州バタラサ町で水質調査を実施したところ、重金属による水質汚染の可能性が示唆される結果が出た件に関し、FoE Japanはこれまで、同町でニッ ケル製錬事業を進める日本企業と意見交換を続けてきました。特に、地元住民の健康被害の未然防止と安全の確保という視点から、同企業に対し、テーリングダムから雨季にオーバーフローする場合の(パイプライン以外の)排水経路や周辺のコミュニティーに配給されている飲料水の取水源等も含め、汚染源の解明や情報公開を要請してきました。

その後、比較的高濃度のニッケルやクロムが検出されたトラック配給の飲料水については、日本企業が地元の関連会社に確認をしたところ、「トラック運転手が本来の水源でない場所で水を汲み取り、コミュニティーに配給していた」事実が判明。関係者への「厳重注意がなされた」という説明が日本企業からFoE Japanに対してありました。

FoE Japanが今年3月に同コミュニティーの飲料水について、再度、水質調査を行なったところ、昨年10月に反応を示した六価クロムの検知管による簡易分析では、今回は反応を示さず、安全な水源に変更された可能性を示唆する結果が出ました。

一方、検知管による簡易分析の結果、日本の環境基準を超える六価クロムが検出されたトグポン川の汚染については、その汚染源の特定にはまだ至っていない状況が続いています。日本企業からは、これまでに、製錬事業における生産工程、および、排水処理も含めた全工程における六価クロムの挙動に関する情報が提示され、また、同製錬所の操業前の周辺環境における各種水質のデータ等も提供されました。

FoE Japanでは、こうした情報も参考にしながら、今後も専門家の協力の下、汚染原因の特定調査を進めていく予定です。今後も、自らの調査実施も含めた、日本企業のより積極的な対応が期待されます。


>同事業の概要等につきましては、こちらでご覧いただけます。       https://www.foejapan.org/aid/jbic02/rt/index.html
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