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地元紙 The Mindanao Glod Star Daily 記事 (2003.08.12) |
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2003年8月12日
日本の銀行、ミサミス州石炭火力発電所プロジェクトに融資を行わないよう求められる
「国際的な環境保護団体は、問題となっているミサミス・オリエンタル州のミンダナオ石炭火力発電プロジェクトへの海外の銀行による融資を停止させるためにキャンペーンを始めた」と地元の環境保護活動家が昨日語った。
People's CAMPの呼びかけ人で、Task Force MacajalarのスポークスパーソンであるBenCyrus Ellorinは、「Friends of the Earth Japanが国際協力銀行(JBIC)の職員と会い、プロジェクト推進派による融資の申請を慎重に審査するよう求めた」と語った。
「もし、JBICがこのプロジェクトに融資をすることになれば、JBICは、持続可能な開発のために融資し、フィリピンのような開発途上国の人々の利益に寄与するようなプロジェクトに融資するという彼らの主張に背くことになる。」とEllorinは述べている。
地元の環境保護活動家によれば、建設予定の200MWの石炭火力発電所は、何百万トンにものぼる二酸化炭素、つまり主要な大気汚染物質を排出するということである。
Ellorinは、「現在の森林被覆率ではこのような膨大な大気汚染物質を吸収することは不可能である」と語った。
彼はさらに、「プロジェクトの環境適合証明書(ECC)に示された条件であっても、汚染を引き起こす発電所の二酸化炭素排出量を相殺することはできない」と付け加えた。
プロジェクト推進者であるState Power Development Corpは、その条件により、発電所の温室効果ガスの排出に対応するために、苗木/小規模の森林を植林することを要求されている。
Ellorinによれば、この条件は馬鹿げていて大きな冗談である、ということである。
「我々はここで、汚いキッチンのことを話しているのではなく、使用する燃料(石炭)が多くの炭素を含む発電所のことを話題にしている。石炭を燃やすと、天然ガスと比較して80%、石油と比較して30%もの多くの炭素が排出されるのだ。」
「明らかに、我々はもっと多くの森林を必要とするが、膨大な汚染を引き起こす発電所の影響を軽減するために小規模の森林を植林するというのは、我々の感性への侮辱であり、馬鹿げている。」とEllorinは述べている。
グリンピースの算定数値によれば、Pangasinan のSualにあるような1200MWの石炭火力発電所は2億3840万tの炭素、つまり5756億以上のジープニーが同時に走り出し、1km走行するのと同じくらいの炭素を排出するということである。
グリンピースの算定数値を利用すると、200MWの石炭火力発電所は、25年間でおよそ4000万トンの炭素を排出するということになる。
Ellorinのグループは、「ミサミス・オリエンタル州Villanueva町に建設予定の発電所は、すでに森林破壊の影響に動揺しているこの州の住民やミンダナオ島の住民に、二重の不幸をもたらしている」と述べている。
ミサミス・オリエンタル州の森林被覆率はとても少ない。「この地域の主要な森林は、伐採やその他の開発圧力によって、過去20年間でおよそ3,000ヘクタールにまで縮小した」とグループは語った。
Sierra MadreでConservation Internationalが行なった「Carbon Project」のような研究に基づくと、25年間で12,500ヘクタールの森林は270万トンの二酸化炭素を没収することが見込まれる。
「明らかに、我々はここにそのように多くの森林あるいは草木を有しているわけではない。25年間で4,000万トンの炭素が石炭火力発電所から排出されるので、我々はさらに何百ヘクタールもの森林を必要とする」とEllorinはステートメントのなかで述べている。
グループは、環境天然資源省がプロジェクトに対するECCを発行したとき、問題に対して目を閉ざしたと非難した。
これは実に不快なことであり、カガヤン・デ・オロ市の住民や周辺自治体、周辺の州の住民は立ち上がり、このプロジェクトに反対するべきであるとPeople' CAMPの呼びかけ人は述べている。
(この文章は、FoE Japanのインターンの方に翻訳していただきました。)
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