私たちは国際金融公社(IFC)に対して、社会と環境の持続性の政策案とパフォーマンス・スタンダード (運用基準)に関してのステークホルダーのコメントに関しての詳細な返答、またそれらの改訂版を至急提供して頂きたく、この手紙を書いています。
2005年2 月、IFCは「パフォーマンス・スタンダードのドラフト(通称:インディカティブ・ドラフト)と、その「手引書(通称:ガイダンス・ノート)」を開示しました。このインディカティブ・ドラフトは、前回のパブリック・コメント期間(2004年8月〜11月)と世界各地での協議会において、IFCがステークホルダーから公式・非公式に受け取ったコメントをまとめたものです。
しかし、IFCがコメントをまとめただけで、パフォーマンス・スタンダードの本文をいっさい修正しなかったことは、残念でした。市民社会グループが、IFCに対して、パフォーマンス・スタンダードにコメントを反映しない理由を明らかにするよう、再三要求してきたのにも関わらず、コメントへの回答は提供されていません。いくつかのコメントはガイダンス・ノートに盛り込まれていますが、これは拘束力がない文書で、理事の承認もいりません。私たちはガイダンス・ノートだけではなく、パフォーマンス・スタンダードにも盛り込まれるべき、重要なコメントがあると考えています。
IFCが、ステークホルダーのコメントを、政策およびパフォーマンス・スタンダードに盛り込むつもりなのか、その場合どのように行われるのかは不明確です。IFCからの回答がないため、政策およびパフォーマンス・スタンダードの実質的な部分に関して、焦点を絞った議論をするのが、ステークホルダーにとって難しい状況となっています。そのため、私たちはセーフガード政策を改訂する過程で、情報を提供された上での協議を確保するため、IFCがステークホルダーのコメントに至急回答すること、またIFCが政策およびパフォーマンス・スタンダードを完成させ「開発実効性に関する委員会
(CODE) 」に提出する前に、その改訂版を公表することを要求致します。
私たちは、ステークホルダーからのコメントに関するIFCからの包括的なフィードバックをいただきたく思います。パフォーマンス・スタンダードに関するいくつかの重要事項に関して協議を進めるため、特に以下の重大な懸念については、直ちに回答してください。