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天然資源の採掘・消費は進む一方・・過度の採掘による埋蔵量の減少、激化する各国間の天然資源争奪戦。
みなさんも天然資源の価格高騰にそんな国際情勢を感じていることでしょう。
天然資源が埋蔵されるのは多くの場合、手つかずの自然の土地。山を切り開き、動植物を犠牲にし大規模工事が行なわれるのです。そして数千年もの長い年月、自然共生型の営みをしてきた先住民族が、生活手段を奪われたり、移住を強いられています。多くの国で、先住民族が権利主張さえできぬまま、犠牲になる例は絶えません。
資源開発の犠牲になる先住民族と声を上げよう!
連続セミナーシリーズでは、ゲストに先住民族や専門家を招き、現場の生の声をお伝えします。
先住民族の権利を守るには?彼らが開発現場で置かれている状況、国際的な動きを知ることから、開発プロセスへの参加・合意形成のあり方を考えましょう。
天国に一番近い島 ニューカレドニア
「ニッケル開発による先住民族の危機と国際動向」
ニッケル開発の現場
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第2回は、ニューカレドニアの先住民族団体「Rheebu Nuu」事務局長のラファエル・マプー氏をお招きします。
ニューカレドニア南部で行われているゴロ・ニッケルプロジェクトについて、工場建設や開発などの問題を調査し、先住民族の権利向上や、生物多様性や生態系の尊重、先住民族カナックの伝統文化の尊重と発展を実現しようとしているマプー氏に、現地の状況をお話いただきます。
また、長年グァテマラでの先住民族の運動に関わってこられた藤岡美恵子氏にもお越しいただき、先住民族をめぐる国際的な状況や先住民族の権利保護における課題などについてお話いただきます。ぜひお越しください。
日時 |
2007年10月5日(金) 午後6:30〜8:30 |
場所
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環境パートナーシップオフィス会議室 >地図はこちら
東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F TEL : 03-3406-5180
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ゲスト |
ラファエル・マプー氏 (現地先住民族団体Rheebu Nuu
事務局長)
藤岡美恵子氏 (法政大学・同大学院非常勤講師)
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資料代 |
500円 (FoEJサポーター250円)
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申込み
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申込みフォームよりお申込みください。
>申込みフォーム(一般)
>申込みフォーム(サポーター)
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主催 |
FoE
Japan |
問合せ |
FoE
Japan 神崎 |
●ニューカレドニア・ニッケル採掘事業とは?
世界で二番目の規模のサンゴ礁に囲まれた美しい島、ニューカレドニア。現在、
この自然の宝庫のようなニューカレドニアの南部で、カナダのインコ社(現在は買収されブラジルのリオドセ)、日本の三井物産、住友金属鉱山などが過去最大のニッケル開発事業を進めています。そして今後、国際協力銀行が、この事業に対して、公的資金を使った支援を検討する可能性が非常に高いと言われています。
工事現場には保護区の看板も
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しかし現地からは、同事業が引き起こす環境社会影響が懸念されています。例えば、事業によって出される化学物質や排水などによる、周囲の自然環境や地域社会への影響です。
また、2006年6月、事業者であるゴロニッケル社の操業許可が取り消される判決が下りました。しかし事業者は建設許可の存続を理由に、依然として工事を続けています。事業者は、新しい環境影響評価を来年早々に提出
し、新たな操業許可を得ることで問題はないとするなど、事業者の対応にも不安があります。
●ニューカレドニアってどんな国?
ニューカレドニア観光局のホームページをご覧ください。
>https://www.newcaledonia.jp/home.htm
今後の連続セミナーシリーズ 予定 (*変更の可能性があります。)
12月上旬:石油ガス開発・先住民族の意見は取り入れられたか(仮題) ゲスト:サハリン先住民族(予定)
3月上旬:マイニング・オンブズマンの役割 ゲスト:豪州・マイニング・オンブズマン(予定)
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