2005年7月、英・グレーンイーグルズサミットで、当時の小泉首相が「5年で100億ドルのODA増額(2004年実績比)、対アフリカODAは3年で倍増をめざす」とするなど、日本はODAを増額させる方向性を打ち出しています。
これは、貧困削減(特にアフリカ地域)が急務であるとの認識から出されましたが、ODA増額は、本当に貧困削減の実現へと導いていくのでしょうか?
FoE Japanはこれまで、日本のODAのうち、特に円借款のプロジェクトを現地の視点からモニタ
リングしてきました。日本の円借款は、巨大インフラが多く、その結果、環境破壊や住民の生活悪化など、現場に与える影響は甚大です。
本セミナーでは、今年上半期に現地訪問したマレーシア「ケラウダム」とスリランカ「南部ハイウェイ建設事業」を事例に、円借款の現場で何が起きているのかをお伝えし、
円借款の「質」についてみなさんと考えたいと思います。
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建設中の高速道路(スリランカ) |
ダム建設により移転させられようとしている先住民族の村(マレーシア) |
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